レンタル―56― ページ15
高尾先輩と緑間先輩に連絡をして、25日の18時から会う約束をした
帰ったら空や夏、お父さんもお祝いしてくれると言ってくれている
贅沢な事はできないけど、それでも私は十分嬉しかった
『お疲れ様でした!』
「あら?そんなに張り切って彼氏とデート?」
『ち、違いますよ!;;』
「今日一段と冷えてるから、足元滑らないように気をつけろよ〜」
『はい!お先に失礼します』
昼間のバイトが終わり、急ぎ足で目的の場所へと向かう
やはりクリスマスの影響もあってか、予定より上がる時間が押してしまった
私は横断歩道の赤信号で一旦止まり、高尾先輩に電話をかけた
『もしもし、桜庭です。すみません、予定より遅くなっちゃって……今急いで向かってます』
高「バイトお疲れ!俺と真ちゃんはもう合流してるから、ゆっくり来いよ」
『はい、ありがとうございま――』
キキィィィィィ!ドンッ!
「キャァァァァァ!?」
高「A……?今の音なんだ?A?A!!」
「車が突っ込んだぞー!」
「救急車!!早く!!」
誰かが叫ぶ声が、聞こえる
でもその声は、だんだん、だんだん遠ざかって行く――
*
赤司side
父「征十郎、こちらは赤木会長のお孫様の赤木悠莉令嬢だ。挨拶しなさい」
赤「初めまして、赤木令嬢。赤司征十郎と申します」
今季一冷え込む冬の日、いつまでも身を固めない僕に痺れを切らした父が女性を連れて来た
もう二度と……あの時の感情を誰かに向ける事などできないというのに
令嬢「征十郎様は、昔から才能溢れる方だったんですね」
赤「そんな事はありません。僕にとっては全て当たり前の事でしたので」
会長「よく出来た息子でさぞ鼻が高いのではないですか?」
父「いえ、まだまだ頑張ってもらわないと困ります」
そんな実のない会話をしながら食事をしていると、僕の元に一本の電話が届いた
横目で電話をかけてきた主を確認すると、珍しく緑間からのものだった
いまだに僕はそれだけでAさんの事を思い出す
もう、終わったはずなのに……
赤「仕事の連絡のようです。少し席を外します」
それでも、心の片隅で期待している自分がいる
赤「緑間、すまないが今は――」
緑「突然すまない。その、お前に連絡するか迷ったんだが……」
赤「どうかしたのか?」
緑「Aが事故に遭って……病院に運ばれたんだ」
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みかん(プロフ) - みさきさん» ひゃぁぁぁ完結した後でもコメントいただけて嬉しいです(´;ω;`)!!私の作品が少しでも楽しんでもらえてよかったです(*´`) (2019年11月17日 17時) (レス) id: f2ad1a9682 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すっごい面白い!いゃ〜自分名前でやるのはドキドキが、止まらなくなりますね! (2019年11月17日 16時) (レス) id: 8ee38b95ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 紅蓮さん» わぁぁぁありががとうございます(泣)そう言っていただき、作ってよかったなと勇気付けられました( ´:ω:` )他作品や新作でも頑張ります!!最後まで読んでいただき本当にありがとうございました(泣) (2019年9月26日 17時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品とっても好きです!完結したことが嬉しくもあり、悲しくもあります笑次も頑張ってください! (2019年9月26日 15時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ハル子さん» コメントありがとうございます( ´:ω:` )!!他作品も読んでくださったんですね!!その中でもこの小説を気に入っていただき本当に嬉しいです(泣)更新がんばります!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年8月29日 14時