レンタル―53― ページ12
赤「すみません。やはり、すぐに答えていただかなくても結構です。君にとって、僕がただの客の一人に過ぎないと言うのに……勝手に緑間や黒子に嫉妬したんです」
違う
違うんです
赤司さんをもう、他の人と同じようになんて見れないんです
赤司さんにしか湧かない感情があるんです
何度も助けてもらって、驚かされて、初めて見る表情にドキドキして、好きって言われて嬉しくて……
赤司さんの事を、もっと知りたいと思うこの気持ちは……貴方と同じ、"好き"という感情からくるものなのでしょうか
『私は……私は、レンタル彼女をやめようと思います。でも、赤司さんとお付き合いする事はできません』
ハッキリと、そう告げた
声が震えそうになるのを堪え、ちゃんと断る事ができた
『ごめんなさい……私の答えは、時間が経っても変わらないと思ったので……』
赤「……いえ。答えていただき、ありがとうございます」
これで……良かったんだ
『こちらこそ、ありがとうございました』
*
解散の時間となり、みなさんがそれぞれの帰路につく
その時、私は緑間先輩を引きとめた
『先輩……この後……少しいいですか……?』
緑「かまわないが、どうしたのだよ」
私はみんなの姿が見えなくなった所で、とうとう堪えきれず大粒の涙を零し始めた
私、今日一日でどれだけ泣いてるんだ……
緑「さ、桜庭!?やっぱり何かあったのか!?;;」
案の定慌てふためく緑間先輩を前に、かまわず私はわんわんと泣き続ける
黒「緑間くん、そういう時は泣き止むまで抱き締めてあげてください」
緑「黒子……!?お前、帰ったんじゃ……!?」
黒「それより桜庭さんが優先です」
緑「わ、わかったのだよ;;」
黒子さんがいるとかいないとか、今の私にとってはどちらでもよかった
そして、緑間先輩がぎこちなく体を引き寄せ、胸を貸してくれた
その優しさに余計涙が溢れ、だらしなく声を上げて泣き続けた
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みかん(プロフ) - みさきさん» ひゃぁぁぁ完結した後でもコメントいただけて嬉しいです(´;ω;`)!!私の作品が少しでも楽しんでもらえてよかったです(*´`) (2019年11月17日 17時) (レス) id: f2ad1a9682 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すっごい面白い!いゃ〜自分名前でやるのはドキドキが、止まらなくなりますね! (2019年11月17日 16時) (レス) id: 8ee38b95ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 紅蓮さん» わぁぁぁありががとうございます(泣)そう言っていただき、作ってよかったなと勇気付けられました( ´:ω:` )他作品や新作でも頑張ります!!最後まで読んでいただき本当にありがとうございました(泣) (2019年9月26日 17時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品とっても好きです!完結したことが嬉しくもあり、悲しくもあります笑次も頑張ってください! (2019年9月26日 15時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ハル子さん» コメントありがとうございます( ´:ω:` )!!他作品も読んでくださったんですね!!その中でもこの小説を気に入っていただき本当に嬉しいです(泣)更新がんばります!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年8月29日 14時