赤司くんはちょっと抜けてる【黒子のバスケ】

―39―恋はいつだって直球勝負 ページ41

赤「玲央にA、どうしたんだ？」


玲「天音って子が征ちゃんの婚約者って本当!?」


赤「！」




実渕先輩、直球だな……;;

今は生徒会室に赤司くんしかいなくて良かった




赤「天音さんは僕の父の知り合いの娘さんなんだ。この前東京に行った時に初めて会ったが……そのような話しは一切ないよ」


玲「ほ、本当なの？」




そっか……誤解だったんだ

私はホッと肩を撫で下ろした


すると、赤司くんは私に視線を合わせて言った




赤「僕の好きな人は変わらない」




ｶｧｧっと顔に熱が集まるのが分かる




『わ、私、先に戻る！』




私は恥ずかしくなり、教室を飛び出した


胸が苦しいけど、さっきまでの感覚と違う

嬉しくて、体が勝手にそわそわする

赤司くんの事ばかり頭に浮かぶ


そうか、これが……




『好きって、気持ちなんだ……』




苦しくて、でも嬉しくて、ドキドキして……

初めての事ばかりで戸惑う




玲「もう！いきなり走って出て行くからびっくりしたじゃない！」


『実渕先輩！』


玲「ど、どうしたの？」


『人を好きになるって、こんなに苦しいんですか!?』


玲「っ！……そう、やっと気付いたのね」




私は小さく頷いた




玲「それで、どうするの？征ちゃんに告白する？」


『え、えぇ!?//もうですか!?//』


玲「両想いなんだから躊躇う必要なんてないじゃない。それに、あの天音って子……どうも気になるっていうか……」


『実渕先輩ってちゃんと女性に興味が……？』


玲「そういう意味じゃないわよ！征ちゃんの婚約者だって勝手に名乗ったりして怪しいじゃない」


『まぁ、確かに……』


玲「とにかく！早く征ちゃんに言うべきよ！分かった？」


『は、はい;;』




＊




つい告白するとは言ったものの……




「葵ちゃんと赤司くん、また一緒にいるよ」


「美男美女でいいよねぇ！」




気付けば2人はいつも一緒にいる始末

最近は赤司くんと話もできてないし……どうしよう


それに、あの2人が並んでいるとやっぱり絵になるっていうか……

ますます言い出しづらい




永「なに眉間に皺寄せてんだよ」


『根武谷先輩……』


永「なんだ？また何かあったのか？」


『まぁ、ちょっとした悩み事と言いますか……』


永「ふーん……よし、ちょっと俺に付き合え！」


『えぇ!?』

―40―ご馳走様でした→←―38―にゃんこ侍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す