―34―お悩み相談 ページ34
季節は秋から冬に移り、11月を迎えた
段々と頬を撫でる風が凍てついてきた朝、今日も私は朝練の準備のために体育館に向かう
玲「おはよう、Aちゃん」
小「おはよう!」
永「ちゃんと朝飯食って来たか?」
千「おはよう」
『おはようございます!』
いつも通り先輩達と挨拶をし、
赤「A、おはよう。今日もよろしくね」
『うん!』
赤司くんと会話をする
早起きをするのはまだ苦手だけど、この普通の日常でさえ楽しく感じていた
そんな時、ある知らせが私の元へ届いた
赤「怪我をして休んでいたマネージャーが明日から復帰することになった。またよろしく頼む」
「「はい!」」
練習終わり、赤司くんから告げられた連絡事項
そうか……もうこの日々とも、終わりが来るんだ
赤「A、話があるんだけど」
『!』
きっと明日付けで来なくていいって言われるんだ
私は赤司くんと目を合わせられず、早口で答えた
『わ、私の仕事も今日で終わりってことだよね?お世話になりました!それじゃぁ、着替えるから』
赤「え、あ――」
私は一方的に言って、その場を逃げるように走り出した
ずっとこんな日々が続くと思っていた
バカだな……
*
玲「Aちゃん、今日なんか元気なくない?」
『え……?』
お昼休み、ご飯を食べていると実渕先輩に言われた
小「どうした?また具合悪いとか?」
永「飯、ぜんぜん進んでないぞ」
『え、あ、元気ですよ?大丈夫です!そうだ、午後の授業で小テストがあるので、先に教室戻ります!』
私は急いで片付けると、そのまま食堂を出て行った
先輩達に、嘘ついちゃったな……
結局教室にも戻れず、私はまた非常階段に足を運んでいた
千「何かあるとここに来るの迷惑なんだが」
『そんなこと言わないでくださいよ……』
憎まれ口を言いながらも、黛先輩は動かず読書を続けていた
千「訂正。そんな辛気臭い顔で俺の所に来るな」
『だって……』
私はなんだかんだ黛先輩なら話を聞いてくれるって甘えているのかもしれない
黛先輩は裏表がなく、ハッキリ答えをくれる
それはどんなお世辞よりもありがたい
千「A、マネージャーやめるのか?」
『え?』
やめるのかって……そもそも、私は期間限定の助っ人に過ぎない
私に選択肢なんて……
千「やめるなよ」
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時