赤司くんはちょっと抜けてる【黒子のバスケ】

―19―イメチェン？ ページ19

小「レオ姉、これこれ！」


玲「あ、そうだったわ！Aちゃんもう一度座って、ついでに髪も巻いてあげる♡」




葉山先輩はどこからかコテを持ち出し、実渕先輩がそれを受け取る

わ、私、どうなっちゃうの;;




玲「一回女の子の髪を巻いてみたかったのよねぇ」


『でも私くせっ毛だし……』


玲「あら、ちゃんとストレートで伸ばして綺麗に巻けば整うわよ」




実渕先輩は鼻歌まじりに私の髪を巻いていく

その手つきは女の私より手馴れたものだった

やっぱり実渕先輩は女子力が高い……！




玲「はい、できた♡それと、バレない程度にメイクしてあげる」


『そ、そんなことまで!?』


玲「こんな機会滅多にないんですもの！お願い、やらせてちょうだい？」


『い、いいですけど……;;』




断る理由はないし、実渕先輩楽しそうだし……

私は結局最後までされるがまま流されてしまった




「「おぉ……！」」


『ど、どうでしょうか』


玲「可愛い！可愛いわよAちゃん！」


小「すげぇ女子っぽくなってる！」


永「カモがアヒルになったみたいだな！」


『実渕先輩以外は褒めてるのか微妙なんですけど』




髪の毛はふんわりカールがかかっていて、眉毛も少し整えられて、唇と頬はいつもより桜色に色づいている

今までオシャレに無頓着だったけど、少し変えるだけでこんなにも違うんだ




『これが私……別人だ』


？「誰かいるのか？」




その時、部室のドアがノックされた




玲「はぁい。あら、征ちゃんじゃない！丁度ところに！」


『赤司くん!?』




訪ねて来たのは赤司くんだった




赤「Aもいるのか？」


小「赤司早く早く！」


永「見たらお前も驚くぜ！」


赤「一体何だ――っ!!」


『えっと、実渕先輩にやってもらったんだけど……どうかなぁなんて……あはは』




すると、赤司くんは私の顔を見たまま固まってしまった




玲「征ちゃん？どうしたの？」


赤「あ、いや……とても似合っていて、驚いた//」


玲「そうでしょそうでしょ♡」


赤「すごく可愛いよ」


『あ、ありがとう//』




どうしよう、赤司くんに言われるとすごく恥ずかしい




玲「それじゃぁ、私達は先に行くわね」


小「え、なんで？」




実渕先輩は葉山先輩に睨みを利かせた後、襟を掴むや否や引きずっていく




玲「あとはお若いお2人で♡」




お見合いで両親が言うお決まり文句みたいな台詞だけ残し、先輩達は行ってしまった

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