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──夜
「助けてハーマイオニー、終わりそうにないの…」
図書館の机の上にあらゆる教科書を広げ
両手で頭を抱えるA
そんなAが可哀想になったハーマイオニーは
椅子を引いて目の前に座った
それに気付いたAは嬉しそうに顔を上げる
「もうこれに懲りて態度を改める事ね」
「それ昼間、ハリーにも言われた…」
当たり前だ、とハーマイオニーは思う
確かにスネイプの嫌がらせが酷いのは事実だが
彼女のスネイプへの態度はどうかと思う
一応、あれでも彼は魔法薬学教授で
その腕は確かなものである
薬学について質問すれば
知識を惜しみなく与えてくれるし
その姿は他の教師と何ら変わりはない
嫌味さえ言わなければ
スネイプはとても良い人材なのだ
それを分かっているからこそ
ダンブルドアは彼を信頼している
彼女も早くそれに気付けばいいのだが、と
ハーマイオニーは泣きそうな顔で
羽根ペンを動かすAを見て思った
「スネイプ先生に、謝りなさいよ？
確かに先生の嫌がらせはひどいけど
態度が悪かったのは事実だし…
まあしてやったり！とは思ったけど＿」
そう小声で言いながら肩を竦めた
ハーマイオニーにAは困ったような顔をした
そして、羽根ペンを置くなりその口を開く
「私が悪いのは分かってるの、
謝ろうとも思ってる、でも…」
通り過ぎる生徒がチラチラと彼女を見ていった
多方、新入生だろう
彼女の黒髪はやはり人の目を引くようだ
それが魅力でもあるのだが＿＿
俯いた顔にかかるサラサラとした黒髪
くるんと上を向いた長い睫毛
きゅ、と口角が上がった薄い唇
一つ一つのパーツが美しく
それでいて肌は透き通ったように白い
幼く見えるその顔も
化粧をすればもっと綺麗なんだろう、と
ハーマイオニーは俯いた彼女を眺め
そんな事ばかりを考えていたのだった
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
