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──6月
学年末試験
一通りの試験を終えたAは
大広間のテーブルで夜食をとっていた
「それにしてもA凄いじゃない、
魔法薬学でO貰えるなんて......よく頑張ったわ......」
「絶望的、だったからね......自分でも
ここまで頑張れたことに驚いてるよ.....」
「僕なんか０点だ」
スネイプめ、と今にも
フォークを折りそうな勢いで握りしめる
ハリーをハーマイオニーと宥めつつ
試験の疲れから来る眠気に勝てなかった
Aは2人に断りを入れ
先に大広間を後にしたのだった
寮へ向かう廊下を歩いていると
継ぎ接ぎだらけのローブを纏った男が目に入る
周りを見渡し人が居ないのを確認したAは
その頼りげの無い背中に飛び付いた
「......っわ.......」
「こんばんはリーマス、何してるの？」
「心臓が止まるかと思ったよ、
......ちょっと散歩をしてたんだ」
ルーピンは、背中に飛び乗ったAを
そっと床に下ろすなり振り向いて微笑んだ
試験終わりの疲れた体に
そのくたびれた笑顔が染み渡る
「試験お疲れ様。
お茶でも＿＿どうかな？」
「是非」
少し動いた事で
眠気が紛らわされたので
Aはルーピンとお茶をすることにした
程よい距離を保ちながら2人で廊下を歩く
魔法薬学で初めてOを取ったことを報告すれば
彼は自分の事のように喜んでくれ
その大きく温かい手で私の頭を撫でた
それがひどく心地好くて
もっと触れていて欲しくて
気が付けば離れようとする
その手を思わず掴んでいた
「どうしたんだい？
今日は随分と…甘えん坊さんのようだね。」
「そういう気分なの」
そんな事を言いながら
扉を開け部屋に入ると
突然Aはルーピンに抱きしめられた
彼はまるで壊れ物に触れるように
優しく、優しく、Aを抱きしめる
その温もりと、心地良さと、
ルーピンから香るチョコレートの匂いに
Aは戸惑いながらもその胸に顔を埋めた
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
