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「君は、シリウスよりも
私の方がいいんだね、嬉しいよ。」
「あー！！もういいから！！！」
勢いよく叫んだその言葉に
大広間は静まりかえる
Aは急に恥ずかしくなりその顔を両手で覆った
「でも、リーマスのことは好きよ、
その、先生として」
「分かってるよ。」
くたびれた笑みを浮かべたルーピンの
頭をわしゃわしゃと撫でてやると
その白髪混じりのブラウンヘアーは
みるみるまにぐしゃぐしゃになった
ふと視線を落とせば
相変わらず目の下のクマがひどい
満月が、近いからだろうか、
Aはその白く細い指で
ルーピンの目の下に触れた
「あ、ごめん…」
その指先の冷たさにルーピンの体が跳ねる
しかし彼はその手を振り払うことなく
ただじっと、Aの事を見つめていた
「眠れて、ないの？」
「心配事が多くてね…。」
「あまり、思い詰めちゃダメよ
眠れないのなら私が隣で子守唄でも歌うけど＿」
ルーピンは目の下に触れるAの手に
そっと自分の手を重ねた
Aは少し驚いたような顔でルーピンを見る
「子守唄よりも、一緒に寝てくれた方が
よく眠れそうだよ」
「…な、！」
冗談だ、とルーピンは
真っ赤になったAの頭を撫でてやった
可愛くてたまらない、そんな気持ちを込めながら
たまに、ふとした瞬間
自分が彼女に抱いている感情は
どういう意味の'' 愛情 ''なのだろうかと考える
生徒としてのものなのか、
放っておけないという感情からくるものなのか、
それとも、もっと別の、認めてはいけない＿＿
「＿マス、リーマス！」
ぼうっとしていたようだ
ルーピンはAの声で意識を呼び戻された
「A、今から暇かい？」
「うん、特に予定はないかな」
良かった、と喜びながら
教科書を片付けてくれている
ルーピンの横顔をAは眺めていた
最近心ここに在らずな気がするが
大丈夫なのだろうか、
「少し、付き合ってくれないかな」
「喜んで、」
教科書を抱えたルーピンと
一定の距離を保ちながら廊下を歩く
一応これでも彼は教師だ
周りから変に騒ぎ立てられても困る
しかし、そんな私の心配を他所に
今日は日曜日だからか
特に廊下で生徒とすれ違うこともなく
私達は4階にある
ルーピンの私室へと辿り着いたのだった
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
