ストーカー編5 ページ5
｢あの･･･聞いてもいいですか？｣
｢ん？なに？｣
｢あのいつも一緒にいる男の子も便利屋さんなんですか？｣
｢あぁ、廉？廉は違う。俺が拾ったんだよ。わるーい奴らに捕まって死ぬよりも辛いめに合ってたとこをたまたま見つけてそのまま連れて帰った｣
｢恋人･･･なんですか？｣
｢さぁ？俺も廉もそんなもの知らないからわかんねぇ(笑)｣
｢でもすごくお互いを大切にしてるのは分かります｣
｢まぁな。だってめちゃくちゃ美人だろ？(笑)｣
｢まぁ･･･確かに･･･｣
｢さて、そろそろいいかな。廉がいじける前に帰るわ(笑)｣
｢はい･･･気をつけて｣
マンションを出て駅に着き階段を降りる途中
ちょうどホームに電車が着き下から大勢の乗客が上がってくるその波とすれ違いざまに
───お前は玲奈に相応しくない
｢･･･ッ！！！｣
振り向いた時にはもう人波に紛れどこに居るのかも分からなくなっていた
｢ただいま｣
｢おかえり･･･｣
ソファーでゲームをしていた廉はきっと起きてからずっとそこに居たであろう
｢また一日中ゲームか？｣
｢･･･別にええやろ｣
｢拗ねてんの？｣
｢･･･拗ねてへん｣
｢メシ、作るからちょっと待ってな、、、いっ!!｣
キッチンへ行こうと廊下へ出て
着ていたシャツの袖を捲ろうとしたら左腕に痛みを感じ見てみれば
｢チッ、、、やられた･･･｣
血の滲んだシャツを捲るとスパッと切られた傷口
｢紫耀･･･ッ｣
ソファーから駆け寄ってきた廉が腕を掴んで傷を確認すると
｢廉･･･待って、、、んっ！｣
有無を言わさずに廊下の壁に押し付けられ重ねられた唇
そのまま粘膜を合わせるように廉の舌が紫耀の口内を掠める
紫耀よりも長身の廉が覆い被り壁に両肘をつき逃れられないように粘膜を合わせ続ければ
｢ん･･･っ、、っ、、｣
鈍い腕の痛みが消えてなくなり傷跡さえも残らない
｢はぁ･･･っはぁ･･･っ･･･はぁ･･･｣
唇を離した廉がガクッと膝から崩れ落ちるのを咄嗟に受け止め
｢なんも食ってねぇ癖に傷なんか受けてんじゃねーよ｣
｢しゃーないやん。俺にはこれしか出来んから･･･｣
｢これじゃしばらく動けないだろ？メシが出来るまで大人しく寝てろ｣
廉を横抱きで抱えるとリビングのソファーへ横たわらせて
｢ありがとうな。｣
軽く唇を合わせくしゃくしゃと頭を撫でると
｢女の匂いする…｣
廉が小さく呟いてソファーに埋もれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 863人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Riho(プロフ) - はじめまして！お話すごい面白かったです！これからどう展開してくのか凄く気になります！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年2月22日 2時) (
レス) id: df3c910baa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice
| 作成日時：2020年2月20日 21時
