美しき便利屋の美しき恋人（紫耀×廉）BL (ページ4)

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ストーカー編4 ページ4

それから3日も経つとすぐに向こうが行動を起こした
いつも通り大学から部屋へ送るとすでに点灯している留守番電話の知らせ

｢あの･･･留守電が･･･｣

｢心当たりないなら再生してみて｣

玲奈が再生ボタンを押すと･･･

｢な･･･なんで･･････そいつら･･･誰だよ･･････絶対に許さない･･･玲奈は･･･｣

そこで途切れた通話

音声こそ加工してあるが誰がかけてるのかは想像に容易い

｢とうとう出てきたな。｣

｢本当に･･･大丈夫なんでしょうか･･･｣

｢ここまで執着されてたら俺が出なくてもどの道、アンタ遅かれ早かれ殺されてると思うよ。｣

｢そんな･･････｣

｢そいつらって事は俺と廉がここへ入るのもどっかから見てるんだろうな。長引かせると厄介そうだから明日は俺一人で迎えに行くわ｣

｢え、、、紫耀？｣

それを聞いた廉が不安な瞳を向けると

｢お前になんかある方がダメだろ？また見つかって戻りたいのか？｣

泣きそうな顔してフルフルと首を振った

｢大丈夫だって。今までだってなんかあったらすぐに廉に助けて貰ってただろ｣

｢あの･･･。本当にこんなやり方でいいんでしょうか･･･やっぱり警察に･･･｣

｢まだ向こうは何もしてないんだから警察だって捕まえることは出来ねーよ。盗撮だって証拠が無いし留守番電話くらいじゃ厳重注意がいいとこだろ。いいから任せとけって｣

｢･･･分かりました｣

翌日、紫耀と2人きりで部屋へ向かう帰り道

教授の都合で講義の開始時間が遅れたためいつもより遅い時間に駅に着くとすでに帰宅のラッシュアワーが始まっており学生とサラリーマン達で駅はごった返していた

ホームへ降りるエレベーターに向かう途中

押し寄せる人波についはぐれそうになるところを

｢･･････っあ、｣

グイッと手を握って引き寄せられてそのままぎゅっと握られた

いつ離したらいいのかマンションへ着くまでタイミングが見つからずオートロックを解除する時にやっと離された手

部屋についてもまだ心臓の鼓動が早い

いつもなら部屋の中に入って何も異常が無ければすぐに帰るのに

｢あの･･･帰らないんですか？｣

｢あぁ。今頃俺達が何してるかって考えてるだろうからな(笑)想像を掻き立ててやらねーと･･･｣

｢そんな挑発して本当に大丈夫なの？｣

｢さぁ？いいやり方が他にあるのかもしれないけど俺にはこうしか出来ねーから｣