ストーカー編1 ページ1
カランカラン
｢いらっしゃいませ｣
古めかしい音を響かせて来客を知らせるベルが鳴る
カウンターの中からマスターが声をかければ1人の女の子の姿があった
｢空いてる席へどうぞ｣
にこやかにロマンスグレーのマスターが優しく声をかければ
｢あの･･･こちらで便利屋さんを紹介して貰えると伺ったのですが･･･｣
｢あぁ、紫耀に御用ですか･･･少々お待ち下さい。｣
マスターが調理場へかかるカーテンの奥へ入りしばらくすると
タンタンタンッと階段を降りるような音ともに
｢マスター、お客さんってこの子？｣
カーテンからいやに目鼻立ちの整った男が顔を出した
｢俺に依頼ってアンタ？｣
｢あ、はい。そうですけど･･･｣
｢じゃあ、そっち回って2階来て。話聞くから｣
カウンターの端を通り中に入ると男の後ろを追うようにカーテンの中へ
途中でマスターにすれ違うとニコりと微笑まれ軽く会釈をしてさらに奥へと進んだ
調理場の奥にある扉を開け階段を上がると突然純和風の廊下と襖に仕切られた部屋がいくつか並んでいた
｢こっちね。｣
1番奥の部屋へ通されると
廊下のイメージを覆されるエキゾチックなインテリア
まるで東南アジアのリゾート地のようなテイストのソファーにテーブルに圧倒されて立ち尽くしていた
｢座ったら？｣
｢あっ！はい。失礼します｣
向かい合う形でソファーに座り
｢で、依頼って何？｣
｢あの･･･実は元彼に付きまとわれてて･･･｣
｢あ〜、ストーカー？？｣
｢まぁ、、、そんなようなものです｣
｢ふーん･･･とりあえず詳しく話して｣
依頼主は雨森玲奈
大学3年生で3ヶ月ほど付き合っていた同じ大学の先輩だった男に付きまとわれて困っているとの事だった
｢それだけ？｣
｢それだけって･･･｣
｢そんなの警察に言えばいいんじゃねーの？｣
｢もちろん言いました！！｣
初めは毎日同じ時間にかかってくる電話から始まり夜中じゅう鳴り止まない無言電話に郵便ポストへの怪文書の投函
常に見張られるてるような視線に恐怖を感じて警察へ相談へ行った
1週間ほど自宅マンションの周りをパトロール強化してもらった結果一時的にストーカー行為はおさまったが通常に戻るとすぐにまた同じ事が繰り返される
｢まぁ、警察はなんかあってからじゃないと動けねーからな｣
｢それで･･･親身に聞いてくれてたお巡りさんにここを紹介されたんです｣
｢また岸くんかよ･･･｣
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Riho(プロフ) - はじめまして！お話すごい面白かったです！これからどう展開してくのか凄く気になります！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年2月22日 2時) (
レス) id: df3c910baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2020年2月20日 21時
