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この法律が作られた理由は色々と推測されているが、ヒトの子の人口が極端に減ることを恐れての法律だとする見方が多い。しかし、ヒトの子の繁殖は凄まじい。だから、そんな法律が無くてもあっても人間の数とその他の種族の割合が逆転することはないと思うけど。
sya「俺、通報したりせんから…絶対に」
「そういう問題じゃないんだってば」
ギシとベッドが軋む。
sya「愛が重いなんて思わんから、絶対。全部受け止めるって約束する」
会った時は抱っこができる程に小さかった。小学校に入っても、中学校に入っても彼は私よりも小さかった。高校生に入ってぐんと私を抜かし、今では頭一つくらい違う。そんな彼が私の身体に覆いかぶさり、それこそ人狼が獲物を捕食するような態勢で私を閉じ込める。
「ちょっと…」
固い胸板を押したところで、彼は昔のように引いてくれない。もう、力では彼に勝てないのだ。
「分かるでしょ？吸血鬼は相手の血を吸うと、」
sya「一生かけて尽くしたくなるほど、愛するんやろ？知っとるわ、なんべんも聞いた。Aの口から」
頬を撫でるような手つきで唇を親指で触れる。下唇を少しだけ下げられたので、それに従う他なくだらしなく口を開いた。親指が口の中へと侵入する。
sya「吸って…お願いやから…」
昔程尖ってはいない私の犬歯。それを親指で撫でるので、彼の手を傷つけてしまわないか心配だった。しかし、そんな余裕もすぐに無くなる。ずんずんと親指が口の中を荒らしていき、その異物を吐き出そうと思い切り喉を鳴らして咳をした。
「げほっ、」
sya「っ、ごめん…」
悪いことをして、謝る時の彼の表情は昔と同じだ。怒られた子犬のように瞳を揺らし、伏し目がちになるところ。
sya「ちゃうねん、こんなことしたいわけじゃなくて、」
「分かってるよ…大丈夫だから…」
こちらに預けるシャオロンの身体が軽いわけでは決してない。それでも、彼を受け入れないといけないのには理由がある。簡単に言えば自責の念。
sya「Aと…ずっと一緒に生きたい…」
難しく言えば、彼への情みたいなものだ。
「シャオロン、いつもみたいにキスして」
私の髪を優しく撫でて、指で梳きながら優しくキスを落とす。変わらないのは反省している時の顔だけ。いつからか忘れたけれど、彼はとっくの昔に女を知る男になってしまった。
sya「ほんまに…俺、絶対にAを捨てたりせんから。…だから、俺を吸血鬼にしてほしい」
「…うん、気持ちだけ受け取っておく」
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Alex(プロフ) - 鷹尾さん» ありがとうございます！現在続編を書いてるところなので、お楽しみにお待ちくださいませ！今後とも引き続き宜しくお願いいたします！ (2019年8月8日 19時) (
レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 十音さん» もちろんです！現在書いている続編では、エミさんとコネシマさんが登場してます！お楽しみに！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
鷹尾(プロフ) - コメント失礼します！相変わらずAlexさんのまとまった綺麗な文章と、面白いストーリー性にはいつも感服させられます..今後のストーリーが楽しみです！これからも無理なく活動を続けて下さい！応援しております！ (2019年7月25日 6時) (レス) id: 1713adb778 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 続きはゾムさんとかオスマン先生とかも関わってくるんかな? 楽しみにしてます! (2019年7月23日 22時) (レス) id: c8ef4a1018 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 夢愛-ゆあ-さん» ありがとうございます！私も書いていてとても楽しいです！今後もぜひご覧くださいませ！ (2019年7月22日 21時) (レス) id: 88753e3a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年7月22日 0時
