■BLでごめんくちゃい■□イッツマイソウル□

eight■32 ページ32

「あ・・・か・・・んっ！」

「あかんくない」

「ん・・・んん・・・っ！」


両手を掴まれたまんま耳元で囁かれる。

いっつもみたいなやっかましい話し方やのうて。

ゆっくり、ふんわり、蕩けそうになる声で。

優しく柔らかく、鼓膜を揺らす。

その音が染み込んでくる。

カラダに、ココロに、キモチに。

一番深い深いやらかいとこに、染み込んでくる。


ゆっくり掴まれてた手を離されて。

その手がほっぺをふわんと包み込む。

ふわっと目を少しだけ細めて笑う渋谷さんが。

むっちゃ優しくオレ見てる。

顔中に。

嬉しそうにキスをする。


その手が、伸びてきて。

するする開かれた上半身を滑って。

コットンのチノパンの上からきゅ、て握られる。


「・・・んっ！」


カタチに沿って、するする上に下にその手を滑らせる。

指先で、掌で。

するする、そのカタチをなぞっていく。


「腰、ちょぉ上げて」


そう言われて少しだけ腰浮かせたらそのまんまするんと下ろされる。

片手で器用やな、こんなん慣れてんのやろか。

ぼやけるアタマのどっかで、そんな事考えとった。

下着の上からずっと触られて。

もうどうしたいんか、どうして欲しいんか自分でも解らんくなっとった。


「おーくら？」

「ん・・・んん・・・っあ・・・あっ！」

「可愛いなぁ」


こん時はまだ目の前に渋谷さんの顔があったのに。


「ふ・・・っあ・・・っ！！」


次に声を上げた時は、下着の上から多分もう濡れてるとこを。

ぢゅ、ていつの間にそこに行ったんか解らんけど、渋谷さんが口をつけて音を立てて吸い上げてた。

少しだけ顔上げて、渋谷さん探してみたら。

脚の間に蹲って、両手で腰を抱き締めて、舌を伸ばして下着の上からずっと舐めてた。


まだ、直接やないのに。

そのたった一枚の布がまどろっこしかった。

別にそうしよ思てる訳やないのに。

勝手に腰が、捻れてく。

自分の悦いとこ押し付けるみたいに、動いてく。


「まどろっこしいなぁ・・・？」

「あ・・・ん・・・んっ！」


口つけたまま喋りはるから、声がビンって響いてく。

その少しの振動が、もっともっとまどろっこしい。


「・・・あーあ、これ、俺が舐めてる染みだけとちゃうよなぁ」

「も・・・や・・・！！」

「キモチええ？大倉？」

「ん・・・ん・・・っ！！」


指先で擽りながら下着の上から咥えながら。

勝手に動いてく腰と。

震えだす脚。


お願いやから。

お願いやから。


直接、触って。

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