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鼓屋敷 ページ9

結局三人で向かうことになり山の中を歩いていると善逸が情けない声で炭治郎に声を掛けた。

「なあ炭治郎〜やっぱり俺じゃ無理だよ〜俺がいたって何の役にも立てないしさ〜あ〜」

善逸のそんな声には全く意に介さず炭治郎はどんどん奥へと進んでいく。
在琉といえばニコニコしながらその二人の後を着いていくだけだ。瓢箪を煽りながら。

すると山の奥の方に開けた場所が出てきて一軒家が見えてくる。
その前に三人は立ち止まると炭治郎が口を開いた。

「血の匂いがする、でもこのにおいは…」

「え?何かにおいする?」

「ちょっと今まで嗅いだことない」

『う〜ん…私にはちょっとわからないわねえ〜』

「それより、何か音がしないか?あとやっぱ俺達共同で仕事するのかな?」

『音、ねえ〜…私には変な感覚がするとしかいいようがないけれどお〜まあ普通ではないでしょうねえ〜』

すると炭治郎が何かに気付いたのかパッと横を見る。
そこには強ばった顔をし抱き合った二人の兄妹いた。

「こ、子供だ…」

『あらあらどうしたのかしらねえ〜』

「君達、こんな所で何してるんだ?」

炭治郎が声を掛けると、その子供たちは余計に顔を強ばらせて小さく「あっ…」と呟く。

かなり怯えていると判断した炭治郎は子供たちの前にしゃがみこみ「よ〜し、じゃあにいちゃんがいいものを見せてあげよう」と声を掛ける。

「じゃじゃーん!手乗りスズメだ!」

「チュン!チュン!」

「な?かわいいだろ?」

善逸の鎹鴉であろうスズメを手に乗せて笑顔で子供達に見せると緊張の糸が解けたのか二人とも同時に座り込んでしまう。そこを見計らって炭治郎が二人に問いかける。

「教えてくれ、何かあったのか?ここは二人の家?」

「違う…違う!こっここは…ばっ化け物の…家だ」

炭治郎はぐっと顔を引き締める。

「兄ちゃんが連れていかれた、夜道を歩いていたら見たこともない化け物が現れて、俺たちには目もくれないで兄ちゃんだけ」

「あの家に入ったんだな?」

「うん…うん」

「二人で後をつけたのか?えらいぞ!頑張ったな」

そこで兄妹は堰を切ったように大粒の涙を流しだす。
いつの間に隣に来ていたのか在琉は何も言わず柔らかな顔で二人の頭を撫でていた。

「兄ちゃんの血の跡をたどったんだ、ケガしたから」

炭治郎と在琉は何かを思ったのか目を合わせ厳しい顔をする。

「大丈夫だ!俺達が悪いヤツを倒して兄ちゃんを助ける」

「ホント?ホントに?」

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alchl(プロフ) - ジュラさん» うわああなってこった!ありがとうございますううう (2019年11月8日 17時) (レス) id: 77ecf8abec (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - 善逸の苗字漢字間違えてますよ!!「吾」No!!「我」Yes!! (2019年11月8日 17時) (レス) id: 7c545174f1 (このIDを非表示/違反報告)
alchl(プロフ) - 古池さん» 教えて頂きありがとうございます!即刻外しました! (2019年11月8日 16時) (レス) id: 77ecf8abec (このIDを非表示/違反報告)
古池 - オリジナルフラグが立ってますよー違反ですから外して下さいねー (2019年11月8日 16時) (レス) id: fc0682df6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:alchl | 作成日時:2019年11月8日 15時

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