hayato's time ページ32
Aサイド
「 ねぇはやと 」
『 ん？ 』
「 これ行きたい 」
『 ん 』
と私が見せたのは近くでやる花火大会のチラシ
ほぼ無関心な隼なのはいつものこと 。
「 仕事だよね 」
『 たぶん 』
「 ん .. わかった 」
本当は行きたいって言いたいけど
最近すごく忙しそうにしてるから
ワガママなんて言える訳なくて 。
花火大会の当日 、浴衣は出しているものの
隼からの誘いはなくて家でやることやっていると
玄関のドアが開く音
『 ただいま！ 』
「 えっ 、今日こんな早いっけ？ 」
『 そんな事はいいからはやく浴衣着替えて！はやく！ 』
珍しくテンションの高い隼がはやくと私に浴衣を押し付けて
着替え終わったらメイクしてね！
なんて言ってきて 。とりあえず私は言われるがまま 。
「 着替えたけどどこ行くのー 」
『 そんなん花火大会に決まってるやん 』
「 でもこの間仕事って言った 」
『 巻きで終わらせてきた 早く行かな始まるで 』
あんだけ素っ気なかったのに ... ずるいよ隼 。
しかも隼まで浴衣に着替えちゃって 。
『 てかさ 、』
「 ん？ 」
『 浴衣似合いすぎ 』
「 やめて 、よ 」
『 顔真っ赤にしてどうしましたか〜(笑) 』
「 もうっ！そういう隼だってかっこいいし 」
『 知ってる 』
「 は 、なにそれ 」
くだらない会話をしながら手を繋いで家を出る
「 ね 、隼 」
『 なに？ 』
「 ありがと 」
『 急にどしたん 』
「 いや 、なんかさ言いたくなった 」
隼のことが堪らなく愛おしくて
ずっとずっと一緒にいたいって思った今日 。
「 だいすき！ 」
そう言って少し照れている貴方のほっぺにキスするの
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作者名：りぼん | 作成日時：2017年5月4日 20時
