SWEET EVERYDAY . . . （ Ⅱ ） (ページ21)

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ryuto's time ページ21

( パパストーリー )

龍友サイド

今日は父の日。

少し気分が重かった1日を終え、家に帰る。

『蒼空～ A～、ただいま。』

蒼空『あっ、ぱぱ！おかえり！』

リビングまでお迎えに来てくれた蒼空のことを

抱き上げてリビングへ入る。

「おかえり。ごめんね、ご飯先食べちゃった。」

『えーよ全然。終わるのちょっと遅かったし。』

食卓に並べられたテーブルの端に

リボンで丸められた紙が。

「あ、それね。蒼空が渡したいんだって。

蒼空、おいで。」

Aが蒼空を呼ぶと、その紙をもって俺の前に来て

蒼空『ぱぱいつもありがと！そらぱぱだいすき！』

と言って渡してくれた蒼空。

『ありがと～蒼空。ぱぱ嬉しい。』

蒼空『ままとね、がんばってかいた！』

リボンをほどいて開けてみると

俺とAと蒼空の顔が書いてあって

" おしごとしてるぱぱかっこいい

そらぱぱみたいになりたいな

ぱぱだいすき "

Aと一生懸命書いたんやろう、

鏡文字になってる所があったり。

その瞬間に俺の親父の顔が目の前に浮かぶ。

「お父さんのこと？」

『 ... まぁな。

でも蒼空が生まれてから、親父のこと

ちょっとずつやけど許せるようになってきたわ。』

「蒼空、言ってたよ。

おじいちゃんお空で見てるかなって。」

蒼空と名前を付けたのはそんな意味もこもってる。

『 ... っ、』

「いい子に育ってくれたね。

お父さんに自慢しなきゃ。」

思わず涙してしまったのを優しく拭いてくれるA 。

『もっと、色んな事教えてあげよう。

それから。有難う、蒼空を産んでくれて。』

「あたしもだよ。

蒼空があんな風に優しい子に育ったのは

龍友のおかげ。嬉しいよ。」

『蒼空、おいで。』

蒼空『なにー？』

トテトテと走ってきた蒼空と

横にいるAをふたりいっぺんに抱きしめて

『だいすき。』

この腕の中から失いたくない宝物。

だからさ、親父。

これからも空から俺達のこと

見守っててください。

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龍友くんのブログを参考に、

１日遅れてしまいましたが父の日ストーリー。