第14話 ページ14
「……身体が反応し始めたね」
『ーー！？』
何を言っている？と思った矢先、キノは身体の異変に気がついた。
身体が火照るように熱くなっており、さらに心拍数が上がり出したのか、息遣いと発汗が激しくなっていた。
ーーな……なにこれ……？
ハァハァッと息が荒くなっている自分に、キノはびっくりした。
ーー熱いーー身体が物凄く熱いーー特に下がーー。
下腹部のある箇所から異常な熱を感じる。
そこが、猛烈に疼いた。
思わず両股でモゾモゾしてしまいたいぐらいに。
疼くせいで、腰が勝手にくねってしまう。
味わったことのない、表現し難いねっとりと絡むような疼きが、物凄く不気味で気持ち悪かった。
「良い具合になってきているね」
ルイはキノの疼いている場所に何の躊躇いもなく股の間に手を差し込みむと、キノの秘部に指を直接押し当てた。
そこから溢れ出ている密壷に指が触れた瞬間、まるで電気が流されたかと思ったぐらいの衝撃が全身に走った。
『んん"っーーはっ！？』
ルイはすぐに手を引き抜き、指の濡れ具合を確かめたあと、その指を舌でペロリと舐め取った。
『っっ！？』
気持ち悪さと悍ましさにゾッとした。
「うん。香のお陰で感度も最高に上がっているね。これなら、早々に挿れても問題なさそうだよ」
ーー挿れる？何を……？
何を言っているのかわからなかった。
「キノ……ああ、愛しているよ……」
『！？』
高揚する父親の顔を見た瞬間、頭の中で警鐘が鳴り響いた。
本能が、逃げろ！と叫んでいる。
ーーいや…………やめて…………。
あの甘い匂いのせいで動けない。
そんなキノを、ルイは嬉しそうに微笑みを投げかけ、愛撫しながら、手を下へと伸ばし、キノの股を押し広げ、秘部に指をもう一度押し当てた。
ーーイヤだ………やめて…………！
「愛しいキノ。私とお前は共に生き、優れた選ばれし一族として2人で
ルイの顔がぐっと近づく。
「愛しているよ、キノーー」
ーーやめて！！
「キノ……」
再び口づけをしようと顔が近づいたその時ーー
キノは目をぎゅっと閉じて、振り絞った声で叫んだ。
『いーーいやぁあ！誰か助けてぇー！！』
心の底から出た、叫びだった。
「！！？」
目を覆うような強烈な光りが、ルイとキノの間で突然発生した。
鮮やかに猛烈に赤く発光する強い光りに、思わずルイの口からうっ！と呻き声が出た。
「っ！ーーなーーこの光はまさかーー！？」
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作者名：あっちゃん | 作成日時：2023年5月5日 9時
