その１４ 外巣は……。 by主人公 ページ20
ー その頃 ー
『では、打合せを始めよう。まずは、懲罰房の報告から。懲罰房のワカメは、刑務作業はきちんとこなしていた。態度は微妙かな。初めてだし、明日の朝通常に戻そうと思う。異議ある人……はいなそうだね。』
その後はいつも通りに各房の報告が行われた。
「あ、明日、私と結翔は休みます。」
そうだった。佑と結翔は一応臨時職員だから、週休は必ず取らせないといけないんだっけ。
そうしないと給料を普通の看守と同じにしないといけなくなる……。
このタイミングで、か。今週忙しかったかったからうっかりしていたよ。
『了解。あと、明後日遠足があるから明日の自由時間は風呂に変更。』
「明星刑務所の囚人、なんか臭う」とか思われたら恥ずかしいからね。
『それと囚人のモチベを上げるため明日の朝、点呼時に房Bの囚人に“明日は遠足だよ”って伝えておいてね。明日の房A、B、Cの担当は誰かな？』
「私がA、看守長がB、椿がCだったはずです。」
楓、たまには頼りになる〜
『私、房B担当予定だったのか……。でも、準備が色々と忙しいからできないんだよね。美雪、お願い！』
「了解です！」
『何か報告すべきことがある人は…いなそうだね。では、これで打合せを終了しよう。みんな、おやすみ。』
＊＊＊
ー数分後ー
打合せでは言わなかったが、一つ気になることがあった。
私の能力を使って、夢を見ている外巣の脳内を透視した。
外巣は中3の時の夢を見ていた。
徐々に過去の記憶を思い出してきているのかもしれない。
彼が一番思い出すべき人の記憶はまだ戻っていないようだが。
会議室のバルコニーでそよ風に吹かれながら考え事をしていると、ふと後ろから足音が聞こえた。
振りむくと、君がいた。
『どうしてここに？』
「打合せ後にバルコニーの方を見たら、月光に照らされながら物思いにふける看守長が見えて。綺麗だな〜って思いながら見惚れてたんだ。」
嬉しい……。
「看守長は、照れる姿も可愛いね。」
『2人きりの時は名前で呼んでほしいな〜なんて。』
そう言って赤い顔のまま微笑むと、ふと君が私の名前を呟いた。
「芽依……。」
『ん？』
「今みたいな感じでいい？」
『うん……。』
「可愛い。大好きだよ、芽依。」
君の声は、いつまでも私の脳内で響いていた。
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アリア - はい‼️頑張ってください‼️ (2023年1月14日 14時) (
レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» 見守ってくださるのですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！！無理しない程度に更新頑張ります！ (2023年1月13日 20時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - ｗａａａａありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・面白くてka☆o☆suなこの作品をずっと見守ります❗更新無理せずに頑張ってください‼️ (2023年1月12日 15時) (レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» コメントありがとうございます！これからも、ka☆o☆suな雰囲気をお楽しみください！ (2023年1月9日 11時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 1番最初からみてますが、まいっかいka⭐o⭐seで笑ってます...面白い作品を書いてくれてありがとうございます‼️ (2023年1月6日 15時) (レス) id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年11月18日 8時
