戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！２ (ページ28)

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その５７　脱出する方法　　by主人公ページ28

ー翌日の朝休みー

私は、今日も例の鏡を訪れた。

『やあ！』

「やあ！！」

「元気だった？俺は瀕死！」

社長が変な事を言っていて、一瞬驚いたがすぐにその発言の理由がわかった。

「ウッホォォォォォォォォ！！」

よく見ると、吾琥叙が鏡の中にいた。

どうやって入ったのだろうか。

『あれ？鏡の中に吾琥叙がいるんだけど。』

「一回、鏡の中から別の場所に転送したんだけど、なんか戻ってきたんだよね。」

楓が答える。

『こんなゴrrrrrrrrrリラと一緒に過ごさないといけないなんてかわいそうに。』

「ウッホォォォォォ！！」

あ、吾琥叙を怒らしたようだ。

吾琥叙の目がカオスな色に変わっていく。これは光線を出す準備かな？

「ヤッホォォォォォ！！」

結菜も私より少し遅れて鏡の前に来た。

ただ、さっきの吾琥叙の雄叫びと今の挨拶のイントネーションが若干かぶっているのはやめてほしい。

爆笑しちゃうだろっ！

「ハハッ！」

あ、咲紗さんも来たみたいだ。ついでに外巣も。

「咲紗ちゅわんはどんな時でも可愛いな～」

……そうかいそうかい。

「ところで、吾琥叙を昨日私のところに転送してきたのは社長だよね？」

咲紗さんが鏡の中の人々……いや、人外みたいなのもいるけど一応“人”ということにしておこう……に問いかけた。

「……バレたか。」

社長は死刑執行を覚悟した。

「ありがとう！おかげで一時、外巣から逃げられたんだ！」

社長は咲紗さんに褒められて照れている。

私はある事実に気が付いた。

『吾琥叙が外に出たってことは、楓達も外に出ることが可能なのでは？』

「確かに。それに丁度、暗黒物質を４個持っているから多分足りるな。」

どうやら社長はこの案を思いつかなかったようだ。

社長って頭がいいのか悪いのかわからないな。