その54 涼しげな顔をした俺たち by社長 ページ25
社長side
吾琥叙を包んでいた靄は次第に小さくなり、最後には消えてしまった。
どうなったのかはもう察しが付く。
きっと俺たちは鏡から出た後、咲紗さんに怒られるだろう。
あの恐ろしい魔法を使われるに違いない。
そして、外巣からも怒られそうだ。
……あのワカメ野郎の怒り方はカオスだがあまり怖くない。
モズクダンスをして、小声で「咲紗ちゅわん〜♡」と何回もつぶやきながらこちらを睨みつけるだけだ。
「社長、大丈夫か?顔がそこに落ちている暗黒物質のような色になっているぞ。」
楓が心配してくれた。
マジか。俺の顔はセルリアンブルーになっていたのか。
「鏡から出た後どんな仕打ちが待っているかを考えていたんだ。」
「そうか。確かに社長、お前は酷い目にあわされそうだな。」
楓は涼しげな空色の顔をしている。
此奴、他人事だと思ってるな。お前も同罪だよ!多分。
「お前もな。」
「俺は多分大丈夫。だって暗黒物質を作ったのも投げたのも社長だから。」
確かに実行したのは俺だけれども。
どうせ罰をうけるのならば、連帯責任……というわけにはいかないのだろうか。
充分に刑執行までの猶予がある俺ら。
どうやって刑を回避するかを考えようではないか。
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作者名:紅葉姫 | 作成日時:2022年5月11日 8時