その８０ 本日も、平和にカオス。 by主人公 ページ41
「お祈りの時間だ！！外巣！起きろ！礼拝の時間だぞ！！」
林は外巣を叩き起こそうとしている。
「反応がない。こうなったら外巣抜きで礼拝だ。皆、吾琥叙様を崇めるぞ！」
林が叫び、礼拝が始まった。
「吾琥叙様〜吾琥叙様〜」
「吾琥叙様はきっと本日もお美しいのだろう。」
……カオス。
「ゴrrrrリラ！」
楓が叫ぶ。
「硫黄アンモニアチキンゴrrrrrrリラだね。」
かぐやも言う。
『サルゥ？ゴrrrrrrrrrrrリラ、チンパンジー！！』
私も便乗してみた。
「お前らうるさいぞ！礼拝の邪魔だ！」
「さっそくチャンス到来！！」
私達を怒るために大きく開いた林の口に、社長がカオスな色の暗黒物質を放り込んだ！
「ん？何か口に入った。美味しい！美味しすぎる！！吾琥叙様を連想させる味だ！！」
吾琥叙を連想させる味ってことは、アンモニアと硫黄のにおいがするのかな？
そんなの、絶対に不味いでしょ！
「目の前に吾琥叙様が……。」
林は幻覚を見ているようだ。
「すみません。今度はきちんと礼拝しますので！さっきは周囲がうるさかっただけなのです！！どうか、ドラミングをやめてください！！」
そして、幻覚の中の吾琥叙はドラミングをしているらしい。
林は力尽きて倒れた。
「いい反応だね。」
社長の浮かべる恐ろしい笑顔に気づいた蒼が小さく悲鳴を上げた。
「蒼、丁度いいところに！！次の犠牲者は、君に決めた！」
悲鳴が原因で、存在がマッドサイエンティストにばれてしまったようだ。
世界一嬉しくない「君に決めた！」である。
「決めないで！そして、黒笑を浮かべながら追いかけてこないでー！！」
蒼は叫びながら、迫りくる社長から逃げている。
＊＊＊
本日もカオスだ。
私は新幹線の窓枠に寄りかかって外を眺めながら思った。
もうすぐでこの林間学校も終わってしまう。
とてもカオスだったけれども、とても楽しかった。
じきに夏休みに入り、それが終わると２学期に突入する。
２学期といえば文化祭。きっとひと悶着あるに違いない。
でも、今のところは平穏だ。
「た、助けて……あれ？案外美味しい？」
蒼の悲鳴と、人が倒れるような音が聞こえた。
「よし！これも効果あり！！」
社長の喜びの声も聞こえてくる。
……平穏なのは私だけかもしれないけど。
そろそろこの長い戦いにも終止符を打たなければ。
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yui(プロフ) - テストの順位がうんこでコロナとインフルダブルでかかったけどこの作品のお陰で涙出るまで笑いました。ありがとうございます。 (9月23日 22時) (
レス) @page18 id: 64bb273341 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 「蒼」の読みは「そう」です。コメントに気づかなくて返信が遅くなりました。申し訳ありませんm(__)m (2022年12月25日 14時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか？それともあおいですか？？ (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか？それともあおいですか？ (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ピノさん» ちなみに、乾燥ワカメヘアー＝アフロヘア―www (2022年1月19日 16時) (レス) id: d623c1ac50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2021年11月11日 17時
