その６９ 林を調理してみよう！ by社長 ページ30
「芽依。早く調理しろ。」
「焼き土下座」のおかげで表面が良い感じにカリカリに焼けた林がうるさい事を言って来た。
『こっちはこっちで大変なんだよ！お前は火おこしを手伝ってきて。』
「火おこしはほぼ終わった。」
それ、「finish」じゃなくて、「the end」の方の「終わった」でしょ？
林の呪文が原因で火がつかなくなって社長たちが困っているの、知ってるよ。
「仕方ない。俺が手伝ってやるよ。」
『何その言い方。』
「だって遅いんだもん。包丁かして。」
仕方ないな。貸してあげるか。
私は、林に包丁を差し出した。
……刃を向けて。
勢いよく差し出したので、林の腹部に刺さってしまった。
「痛い！」
『あ、ごめん。もう少し離れないとあぶないよ〜』
私は林に刺さっている包丁を抜いた。
そして、もう一回渡しなおした。
『今度こそ、どうぞ！』
しかし、やはり林に刺さってしまう。
距離が近いんだよ！離れろ！
何回も試すが、やはり林に刺さってしまう。
「もうやめて……。先生！！芽依が包丁で刺してきます！」
林は先生に助けを求めた。
何気にパワーワードな件について。
「そうか。頑張って耐えなさい。どうせ数分したらその刺し傷も治るんだから。」
しかし、林は相手にされなかった。
確かに数分で治るであろう。
「芽依、もうやめたら？」
かぐやの言葉で正気に返る。
いけない。林をめった刺しにしちゃった！
＊＊＊
というわけで、林を隣の班の炎の中に投げ込む。
毎度お世話になっています。
火が付いた林を、今度はうちらの班のところへと投げ込む。
枯れ葉や枯れ枝に火がつき、やっとうちらの班も火が使えるようになった。
「どうする？今の林の焼き加減はミディアムだけど、ウェルダンまで焼く？」
社長の発言が結構ヤバい件について。
あ、私の行動の方がヤバいか。
『もういいでしょ。取り出して水をかけておくよ。』
＊＊＊
林は静かに寝ている。
水道で汲んできた水をバケツ１杯分かけてみた。
徐々に焦げ目が消え、傷口がふさがり……。
「あ〜痛かった。」
林は元通りに復活した！
どういう仕組み？普通に事故じゃない？
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yui(プロフ) - テストの順位がうんこでコロナとインフルダブルでかかったけどこの作品のお陰で涙出るまで笑いました。ありがとうございます。 (9月23日 22時) (
レス) @page18 id: 64bb273341 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 「蒼」の読みは「そう」です。コメントに気づかなくて返信が遅くなりました。申し訳ありませんm(__)m (2022年12月25日 14時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか？それともあおいですか？？ (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか？それともあおいですか？ (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ピノさん» ちなみに、乾燥ワカメヘアー＝アフロヘア―www (2022年1月19日 16時) (レス) id: d623c1ac50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2021年11月11日 17時
