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年下69 ページ20







誰か来てっ…!!




心の中で精一杯叫んだ時だった。





「A」




その声にはっとなり掴まれていた腕を振り払い、

そのまま腕をねじ上げる。





「い、いたいっ」

「悪いけど本性こっちなの」




あなたが言ってた私っていうのはブッてた私よ




そう言うとチッと悔しそうに逃げて行った目の前の男。





「ふぅー」





手を下ろしねじ上げるために下ろしたバッグを拾おうとしゃがむ。


するとさっきの声の主の方が先にそれを取ってこちらに差し出してきた。





「……何しに来たのよ、御幸」




私が軽く睨むとあはは、と笑って「いや、本当は助けるつもりだったんですがまさかやっつけちゃうなんて」と言った。





「うるさいわね、小学生ん時にちょっと護身術習ったからそれ使っただけ」

「そーゆーの、いざとなって使えるところが凄いですよ」




別にあのまま1人だったらあんな技使えなかったわよとそっぽを向いて言う。




「……あんたが来たから出来たの」




あんたがいたから例え失敗しても助けてくれるって思って思いきれたの。




そう言ってかららしくないと恥ずかしくなり近くにあった御幸の肩にトンと頭を乗せる。






「ホントは一人で怖かったし泣きたかった」






だけど人間って本当に怖い時ほど声が潰れちゃうんだよね。






「っ…、来てくれてありがとう」





涙を流してる事実なんて知られたくなかった。

後輩であるコイツには特に。




だけど今日だけは特別だ。







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アクアブルー(プロフ) - ☆サヤ☆さん» こちらこそコメントいつも本当にありがとうございました…!!サヤさんのおかげでここまで来れたと言っても過言ではありません…!毎回更新不定期になる度にサヤさんのコメントを励みに頑張ってて(笑)最後まで見てくださってありがとうございましたm(_ _)m (2017年1月27日 18時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
☆サヤ☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回どうなるのかと楽しみでした!ホントに楽しめました!他の作品も楽しみにしてます。お疲れ様でした!そしてありがとうございます (2017年1月27日 6時) (レス) id: 1e1963d5bb (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - shinox2さん» すみません…!次出てくるのでしばしお待ちを…!! (2016年12月27日 8時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 付き合っちゃった?!あれ?御幸どこいった?(^^; (2016年12月26日 23時) (レス) id: 2f52f37027 (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - 希望さん» コメントありがとうございます(^-^)/そんなこと言っていただけるなんて…!!本望です…!ありがとうございます(*^^*)ご期待に添えるような作品になれるように頑張らせていただきますのでどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年12月26日 20時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年8月28日 21時

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