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百十一話:鬼呪の感染2 ページ19

Aside





し「傷が塞がっている
体温、脈も正常___」

カ「本当に鬼呪を感染させるなんて...」



『...』

秋「楓...良かった...ッ
師範、すみせんでした
取り乱して無礼な真似をしました」

『...秋人、お前は後で説教と訓練だ』

秋「はい...」



し「全く、治療の妨害をした上に
好き勝手してくれましたね
Aさんと白樫さんには話を聞かせて
貰いますからね?」

カ「とりあえず楓君を移動させてから
話を聞きますからね」




その二人の真っ黒な笑みにAと秋人が
サアーッと血の引く感覚を覚える


「『はい...』」



返事しか出来なかった


胡蝶姉妹を怒らせると怖い____









.









し「それで?Aさん
鬼呪を感染出来るなんて聞いてないん
ですけど」

『普通鬼呪の感染なんてさせないからね
今まで、秋人と楓にしかしなかったし』


カ「秋人君はいつ鬼呪に感染したの?」

秋「...あれは3年前の事です」









.









(回想)



秋人side





あれは、3年前

俺が16だった頃



仲間と共にある村に任務に行った

その村は、鬼が20体以上潜んでいた




俺は仲間と一緒に戦ったが

多勢に無勢で、苦戦を強いられ___



いつの間にか周りにいた仲間は喰われ

俺も、鬼の攻撃を受けた


鬼の腕が腹を貫通し
利き腕である右腕も切られた

口から血を吐く





死ぬ、喰われる___


そう思った





その時、鬼の頚が斬れて落ちる

体が崩れて消えていく


周りに蔓延る鬼達も一瞬で頚を切られて倒される






目の前に、綺麗な人が現れた


それが師範...Aさんとの出会いだった




俺は既に瀕死の状態だった

死にたく、なかった


すると、Aさんが俺を見下ろして言う




『君、このままじゃ死ぬよ
遺言があるなら喋れる内に言いな』

秋「死、にたく...ない」

『...』


秋「楓を置い、て、死ねない...ッ」




Aさんが言った


『...どうしても、生きたい?』

秋「死にたく、ないっ」



腹を貫かれて上手く力が入らないが叫ぶ

すると、Aさんが近くに落ちている
俺の右腕を拾って、それを断面にくっ付ける


痛みが走る






『死にたくないなら精一杯足掻いてみな』


Aさんはそう言って刀で指に傷を作る
そしてその指を俺の口に入れた



抵抗する事なく、その血を飲み込む


すると大きく心臓が脈打ち

全身の細胞が、何か違うものに変化していく
感覚を覚える


破壊と、殺戮の衝動が駆け巡った

百十二話:鬼呪の感染3→←百十話:鬼呪の感染



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作品ジャンル:アニメ
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particle e(プロフ) - いえいえ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - みかんさん» 番外編、楽しんで貰えて何よりです!実は今、このシリーズを書くので手一杯な状態なので新たに作品を書くのは難しいんです...すみません!いつか番外編の内容で話を書けたらいいなと私も思っています。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - particle eさん» すみませんでした!ご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
particle e(プロフ) - 13ページの珠世さんの台詞のところに禰「」って書いてありました (2020年3月14日 21時) (レス) id: 951567228e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編めちゃめちゃ好きなので別の作品として描いてほしいです、、!! (2020年3月12日 16時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年12月9日 22時

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