【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す 参

百三十話:求婚 ページ46

Aside





善「羨ましいなおい！！
なんなんだよこの綺麗な美人はよぉ！？
そんな人に顎クイされてさあ！！
普通立場逆な気がするけど！！
流石に姉弟じゃないだろ？！まさか恋人！？
俺の結婚を邪魔しといてお前は恋人作って
キャッキャウフフしてたのかよ！！
許さねえからなぁぁぁ！！」

炭「ぜ、善逸！違うんだ！
Aさんはな、俺の家族で＿＿」


善「はあぁぁぁぁぁぁっ？
つまりお嫁さんだって！？
もう入籍済みですってかぁ！？
いつの間に結婚してたんだよお前！！
もういい！お前みたいな奴知らねぇ！
お嫁さん一人にさせるぐらいなら
鬼殺隊辞めて家で幸せに暮らせよぉぉぉ！！」

『ちょっと君』

善「は、はいっ！！」



ピタッと止まってその場に正座する善逸


『勘違いしてるようだけど
私は炭治郎の嫁じゃないよ？
家族だけどそれは私が言い出した事だし
それ以前に姉弟子だからね』

善「え？って事は炭治郎結婚してないの？」

炭「逆になんで俺とAさんが結婚してると
思ったんだ...
善逸はいつも早とちりするから＿＿」


善「じゃあ俺がAさんと結婚して
いいって事だな？！」

炭「なんでそうなるんだ！！
それだけは許さないぞ！！」

善「Aさぁ〜ん！」

炭「あ、こら！！」




デレデレとした顔をしてAに迫る善逸


善「俺、我妻善逸って言います！
俺と結婚して下さい！お願いします！！
いつ死ぬかわからないんだ！！俺は！！
だから俺の名字貰ってください！
我妻Aになって下さい！
結婚して下さぁぁぁぁぁぁいっ！！」

『えぇ...』



Aが困った顔をする

『こんな真正面からストレートに
求婚されたの初めてなんだけど...』


炭「こら善逸！！
Aさんが困ってるだろう！！
それに善逸がAさんと結婚するなんて
俺は認めない！！」

善「なんだよ！父親じゃあるまいし
お前が反対してるんじゃねえぇぇぇぇ！！」

炭「Aさんからも何か言って下さい！」


『んー、そうだなぁ
今の善逸とは結婚したくないな』

善「う゛っ...」

炭「善逸ーーーっ！！」




善逸がショックを受けて胸を押さえながら倒れた


炭「Aさんって意外と容赦ない...」



『だって、いつ死ぬかもわからない人と
結婚なんてしたくない、自分一人置いてかれる
なんて悲しすぎるでしょ』

善「えっ...」



そこでAが微笑む

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