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五十二話:上弦の弐 童磨3 ページ7

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一瞬の刹那、童磨の視界からAが消えた

すると次の瞬間___異常な程の殺気を
背後から感じた




頚が、斬られた感覚を覚えた

頚を半分程斬られた所で童磨は急いで後退した




予想もしなかった事に目を見開いて驚く童磨

半分程斬られた自らの頚に手を当てて
Aを見る




Aの様子がガラッと変わった


禍々しい力が刀から溢れ出る
頚から顔へ溢れ出た呪詛は痣のようになって
広がり、それが目にまで広がっていく

既に左目は呪詛に侵され
白目の部分が黒く染まり
青い瞳は赤く染まっていた___




普通なら、不気味さや恐怖を覚えるであろう
様子を、童磨はその姿をとても綺麗だと思った


童「...ああ、なんて綺麗なんだろう
ねえ、俺の所においでよ
鬼になってさ、俺とずっと一緒に暮らすんだ
素敵だと思わない?

そうしたらもう1人の方は見逃してあげる」




Aは童磨の言う事を無視して斬りかかる

明らかに今までとは比べ物にならない速さで
刀が振るわれる





すると、右肩にトンっと小さい衝撃を感じた

右肩を見ると、肩から下がなくなっていた


切られたのだ

切られた右腕が地面に落ちる

それを見るまで切られたのだと
理解が出来なかった
全く反応が出来なかった


一拍遅れて痛みが訪れる





童磨の顔に焦りの表情が浮かぶ

右肩を左手で押さえながらAを見る



するとAは不敵な笑みを浮かべながら

《『へぇ、この感じだとそんなに生きてないな
数百年程度って所か___
上弦の鬼でもこの程度か』》



と、嘲笑の言葉と共に
Aの声と一緒に男の声が聞こえる

辺りを見渡すが勿論誰も居ない




更に禍々しい力が増したのを感じる
威圧感が増すのを感じる

Aが歩く度に足元が一瞬黒く染まる



童磨は東の空を見上げる

童(夜明けが近いなあ
このままAちゃん相手にしてたら
下手したら死ぬかもしれないし___)




童磨はニッコリと笑顔を作って
屋根の上に飛び乗って言った


童「残念だけど今日はここまでにしようか!
また会える日を楽しみにしてるよ!」

《『面白いね、逃がすとでも思ってるの?
お前の速さで私から逃げ切るなんて
出来ないだろうに___』》


童「そうかもしれないけど__
そこの花の呼吸を使う子
かなり深く切っちゃったし俺の血鬼術吸ったから
早く手当てしないと死んじゃうよ〜?」

『...ッ!』


童「じゃあね〜!」




そうニコニコ笑い、手を振りながら
童磨は姿を消した

五十三話:助ける→←五十一話:上弦の弐 童磨2



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 救済   
作品ジャンル:アニメ
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来羅(プロフ) - 璘さん» ありがとうございます!無惨様は無惨様だから(は?)夢主と会って多分痛い目見ると思いますよ!諦めるかどうかは微妙な所ですけど(^_^;) (2019年12月1日 12時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませて頂いております!夢主を鬼にしようとか無惨アホだなぁと思いながら見てます。無惨の事だから嘗めて掛かると思うので痛い目に遭って諦めて欲しいです。更新頑張って下さい(*´ω`*) (2019年11月30日 22時) (レス) id: c098776017 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 十六夜さん» ありがとうございます!応援すごく嬉しいです!がんばります! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - すごくよかったです!これからも応援してます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 黒豆粉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月23日 15時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来羅 | 作成日時:2019年11月16日 18時

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