【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す 弐

四十九話:カナエさん ページ4

Aside




時は経ち4年後＿＿＿

私は17になった


私は柱として数々の任務をこなし
功績を上げてきた




鬼殺隊に入ってから...色々な事があった

自らの成長に繋がるものばかりだったが
それと同時に、失ったものも多かった


仲間や、鬼に食われた人達の命＿＿＿




家族同然とも思える柱の人達も
この数年で何人も鬼に破れて命を落としていった

いい人ばかり...命を散らしていく


理由はわかってる
十二鬼月の中でも＿＿＿上弦の鬼と呼ばれる
強い鬼と遭遇し、負けたからだ



何故、私は上弦の鬼と会わないのか

今まで会ったのは下弦の鬼までだ


どれほど強いのかはわからないが
柱である人間ですら負ける程だ

それなりに強いだろう



人間より幾分かは強いと自負しているが
もし対峙した時は＿＿＿







そんな中、柱の１人に死が迫ってきていた









.









その日、私は同じ柱である胡蝶カナエと
一緒の任務にあたっていた


カナエさんは先輩に当たる人で
尊敬している人の１人だ

鬼呪なんて得体の知れない力を使う私を
軽蔑せずに、最初から優しくしてくれた人だ



柱の中ではカナエさんと１番仲がよくて
妹である胡蝶しのぶとも仲がいい

最初は少しギクシャクしていたが
関わっていく中でどんどん打ち解けていって
今ではすっかり仲良しだ




『カナエさん！お久しぶりです！』

カ「久し振り、Aちゃん
元気だった？」

『はい！しのぶは元気ですか？』


カ「元気よ〜、最近Aちゃんと
会えてないからって少し寂しがってるけど」

『あはは...今度蝶屋敷に遊びに行きますね』


カ「ありがとう、きっとしのぶも喜ぶわ」

『会いに行けてなかったので申し訳ない...
お菓子買って持っていきますね』

カ「あらあら、相変わらず律儀ねぇ」





なんて会話をしながら任務地へ向かう



鴉から聞いた情報だと

人が行方不明になっていて
そこへ向かった隊士も数名行方不明に
なっているらしい


敵が十二鬼月である可能性があるとの事だ

だから柱である私とカナエさんに指令が下った






任務地はとある町

任務地へ着く頃には
既に日は落ちて夜になっていた




『...』


鬼呪を巡らせて感覚を研ぎ澄ませる

人間にはわからないような＿＿＿
僅かな情報を探れ




『...あっちか』

僅かな鬼の気配を察知し、静かに言う


『カナエさん！こっちです！』

と、声をかけてから鬼の気配がする方へ走る





すると、橋の上に1人の鬼の姿を捉えた

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