四十一話:お館様 ページ45
Aside
私が頭を下げながらそう言うと
あまね様は優しく微笑んで言う
あ「顔を上げて下さい
これから耀哉の元へ案内します」
『はい』
私はあまね様の後ろを歩いて着いていく
すると、ある部屋の前で止まる
あ「中にお入り下さい」
『失礼します』
私は一言そう言ってから襖を開けて入る
すると部屋の奥には＿＿＿
「よく来たね、A。」
私は驚いた
何故なら、自分と同じくらい＿＿
いや、2歳程上の子供が居たからだ
この人がお館様＿＿鬼殺隊の当主
私は一度頭を下げて
お館様の前へと行き、正座し礼をする
『初めまして、お館様。柊Aと申します』
産「初めまして。私は産屋敷耀哉
鬼殺隊の当主だ」
やっぱりこの人が＿＿
まさか当主がこんなに若いとは＿＿
私は顔を上げる
そして疑問に思ってた事を聞く
『何故＿＿私の様な一介の隊士を
お呼びしたのですか？』
私がそう聞くと、お館様は優しく微笑んだ
産「私が今日、Aを呼んだのは
君に任せたい事があってね」
任せたい事？
任務か？
でも、それなら鴉からの伝言でもいい筈＿＿＿
産「君を、柱に任命したいんだ」
『...っ！？』
私は驚く
柱＿＿＿
聞いた事がある
鬼殺隊の中で最も位の高い剣士
戦力の中核をなす剣士だと＿＿＿
その柱に私が？
私は申し訳なさそうに言う
『恐れながら、私では役不足かと＿＿』
産「何故だい？」
『私は、鬼殺隊に入隊してから
まだ数ヶ月しか経っておりません
経験も実力も階級も、柱になるには
どれも不足しています』
そう言うと、少しだけ驚いた顔をしたお館様
産「Aは、自分が実力不足だと
言いたいんだね？」
『はい』
産「それは誤解だよ
実際、Aは短時間で十二鬼月を倒し
入隊して数ヶ月とは言え、鬼を50体以上
倒したのだから
加えて、Aに助けられた人も隊士も
多く居るんだ
それでも、自分が実力不足だと言えるかな？」
『...！？』
50体以上倒してたのか...？
全然気が付かなかった...
お館様は楽しそうに微笑む
産「その様子だと全然分かっていなかった
ようだね」
『す、すみません...』
産「いいんだよ
それで＿＿＿話を受け入れてくれるかな？」
柱になる、という事か
実際、私なんかがなっていいのか
抵抗があるが＿＿＿
『そのお話、受け入れさせて貰います
必ず、貴方のお役に立ちましょう＿＿＿』
私がそう言うと、お館様は嬉しそうに微笑んだ
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね！ (2022年10月12日 14時) (
レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは！？ (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか？ (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか？ (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね！でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です！細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2019年10月27日 1時
