【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す

三十六話:違和感 ページ40

義勇&錆兎side





Aが目覚めたその日の夜中＿＿＿

二人はAが居る隣の部屋に居た



義「よかった...思ったより元気そうで」

錆「そうだな、むしろ一週間は訓練とか
するなって言われて悲壮な顔してたぐらい
だったからな」


それに対して二人が小さく笑うと
義勇が静かに言う




義「...普通、だったね」

錆「...そうだな」



二人が顔を暗くする

義「安心した、Aなのは確かだったけど
あの時のは...」

錆「...本当に、大丈夫なのか？」




二人がそう呟く理由は
昨日の、Aと下弦の弍との戦いが
終わるところまで遡る









.









〜回想〜




俺達は鴉からの指令で、急いで目的の場所へ
向かった

Aが下弦の弍と闘っていると
その援護に向かえと＿＿＿




だが、俺達が村に着いた時には
もう全てが終わっていた

そして、Aを探して見つけた時には＿＿＿



「「...ｯ！！」」


自分の心臓が止まるんじゃないかと思うぐらい
衝撃を受けた

Aが、意識がない状態で地面に
倒れていたからだ



最悪の結果が頭をよぎる

下弦の鬼、十二鬼月との戦闘


もし死んでいたとしても可笑しくない




義/錆「「Aっ！！」」


名前を叫んで駆け寄る

目立った外傷はない
顔と腕を少しかすった程度の傷しか
確認できなかった


だが、Aは苦しそうな顔をしながら
息をしていた
血を吐いたのか、口元と手が血で濡れている




義「...熱いっ」

Aを抱き起こした義勇が
その異常に気付く

異常に体が熱い



二人が更に焦った表情になる
義勇に関してはもう既に泣いていた


錆「毒か！？おいAっ聞こえるか！？」
義「Aっ、起きて！死んじゃ、やだよ！」

軽く頬を叩くが
相変わらず苦しそうな反応をするだけ＿＿＿



するとすぐに、隠の人達が到着して
いち早く状況を察知した隠の人が
解毒剤をAに飲ませた



暫くすると薬が効いたのか
苦しそうな表情が消え、息も落ち着いてきた

ゆっくりと地面に横にする



義「よかったっ...」

錆「ああ...そうだな」



安心して一息つく

すると、三人の鴉が言う

近くに藤の花の家紋の家があるから
そこで休むようにと



そこで、移動しようと準備をし
Aの側に落ちてた刀を錆兎が拾おうとする








すると、それを止めるかの様に
“誰か”の手が伸ばされ
刀を掴もうと伸ばした手が握られ、
ぐいっと勢いよく引っぱられた



義勇と錆兎は驚く

何故ならそれは＿＿＿＿

三十七話:伸ばされた手は＿＿＿→←作者から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す