二十二話:あの時の ページ25
Aside
私は、次の任務へ向かった
のだが___
『もう夜じゃん!!』
そう、もう既に日は落ちて
村に着いた時には夜になっていた
私は村を歩きながら、合流する隊士を探した
架「走レバモット早ク着イタダロウガァ!
自業自得ダナ」
『は?2日連続任務な上に目的地まで
走って行けって?鬼畜か?お前』
架「...怒ルナ」
『怒ってない』
架「A怖イ」
『ふざけんな』
なんて茶番をしていたら___
「うわあぁぁぁぁぁっ!!」
『...!』
誰かの叫び声が聞こえた
私はその声がした方へ向かう
地面を強く蹴り屋根にふわりと着地し
屋根から屋根へと飛び移りながら向かう
すると、子供を守りながら鬼と戦っている
隊士を見つけた
鬼の攻撃を捌くのに手一杯なのか
首は切れそうにない
私は、屋根から下りて
すかさず鬼との距離を詰め、首を切り落とした
鬼の体はどんどん崩れていき
そして跡形もなく消えた
夜風によってふわりと羽織がなびく
月明かりに照らされた姿はとても幻想的で
助けられた隊士はその姿に釘付けとなった
『...大丈夫?』
振り向いてそう聞くと
隊士が何かに気が付いた様な表情をした
「あ!お前!」
『?』
「最終選別の時の!」
『...君、誰?』
Aは疑問の表情を浮かべるばかりだった
隊士は呆れた表情をしながら叫ぶ
「会っただろうが!
さんざん鬼について質問してきたくせに
忘れたのかよ!」
それを聞いてAは
あっと思い出した表情をした
『あぁ!あの時の少年か
私に助けを求めて鬼の首切ってくれって
嘆いてた__』
「一言余計だな!」
その様子を見てAは少し笑みを溢した
そして、優しげに微笑んで
『けど、入隊したばかりで経験も少ないだろうに
よく子供を守り切ったね、頑張った』
「...!!」
その隊士は、Aの微笑みで
完全にノックアウトされた
そのせいか、挙動不審になって
しまいには両手で顔を隠している
その様子を見たAは
何やってんだこいつは、とでも言うような目で
その隊士を見下ろしていた
『...とりあえず子供を家に帰そうか』
気絶している子供を抱える
そして隊士を置いて歩き始めた
「ちょ、ちょっと待てよ!」
『はいはい、置いて行かれたくなきゃ
ついてきなよ〜』
と言いながら歩く
ちなみに、途中で子供が目を覚ましたので
早く家に帰す事が出来た
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ぴーふふる - すみません💦今いましたね! (2022年10月12日 14時) (レス) @page10 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーふふる - 真菰ちゃんは!? (2022年10月12日 14時) (レス) @page9 id: 97d1a84e27 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 終命ノ夜ってなんで読むんですか? (2020年5月30日 13時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ぱすてーる@YouTube部 所属さん» 17話やるせないであってますよ 許せないだと、何が許せないになるんですか? (2020年4月26日 20時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
あーるぐれい。(プロフ) - とても面白い作品ですね!でも1つ訂正が…。四十一話の「役不足」と言う言葉ですが、その仕事・役割が自分の力量に足りないという意味なので、この場合は「力不足」(その仕事・役割に対して自分の力量が足りない)と言う方が正解です!細かくてすみません…。 (2020年3月18日 0時) (レス) id: 86f01c478d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2019年10月27日 1時