ナカノヒトゲノム［実況中］9人目の実況者 (ページ9)

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貴方「おぉう....」

隣で叫ばれたのでビビった。

何にカリンちゃん(この呼び方は本人から許可済み)が驚いたかというと、デカいカタツムリ...カタツムリ？が木の裏から現れたから。

カリン「や...こっち来ないで」

貴方「何だこのカタツムリ...目ぇデッカ」

カリン「たたっ切って刺し身にするわよ！！」

ピタッとカタツムリもどきが止まる。

カリン「そ、そうよわかればいいのよ。カタツムリだし、よく見たらかわい...、......」

カリン「やっぱり無理！！！」ゴッ

貸してもらっている刀の鞘でカタツムリもどきを叩いた。

ピクピクとやられたカタツムリもどきは痙攣している。

貴方「...おぉ」パチパチ

？「...剣道でもやってんのかい？」パチ...パチ

アカツキ「惜しいです、スプラッタ部書記」パチ...パチ

カリン「うるさい、助けなさいよ！！」

「お見事！」

突然、アルパカの被り物を被っている黒スーツ姿の人が拍手をしながら現れた。声からして男性だろう。

「すばらしい！さっそく第1ステージをクリアとは」

「はじめまして。ワタクシ『ナカノヒトゲノム』監視役、13番街担当、パカと申します」

カリン「今度はアルパカ...」

パカ「ノン、パカでございます。第1ステージ『アニマル合戦』...迫りくる巨大生物をいかに多く倒し、切り抜けるかがクリアポイントでしたが...あのパンダと和解を試みた方ははじめてです。実に興味深い。新しいプレイスタイルは多くの閲覧者を魅了し結果、再生数を大幅にはねあげます。今後も期待しておりますよ」

パカさんが入出君に持っていた風船の束から一つプレゼントした。

パカ「さあ皆様！ご自分の左手首にご注目」

パカ以外「「「「...？」」」」

言われた通り左の袖をめくる。

何かカウンタみたいのが表示されてる...。

こすっても消えない。

カリン「えっ、やだなにこれ」

アカツキ「とれません...」

パカ「体表型カウンタです。お休みの間にナノチップを埋め込ませていただきました」

パカ「街のメインサーバーと連動しておりまして、『再生数』をリアルタイムでお知らせいたします」

貴方「ほーぉ...」

アカツキ「再生数って...」

パカ「ええ、入出様や百々露木様にはおなじみの言葉でしょう？そちらのお二人も」

パカ「戦国実況の鬼ヶ崎様に、ホラー実況の皿屋敷様」

あ、この人があの戦国実況の人なんだ....。