蝶が8頭 ページ10
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その後、太宰は何時もの如く、国木田に背負い投げをかまされた。
それでも苦の顔一切しない太宰。恐ろしい。
店「お待たせしました〜。蟹缶で〜す。ご注文は全てお揃いでしょうか?」
与「あれェ?国木田?まだ揃ってないよねェ?」
国木田は冷や汗を垂らした。
与謝野(姉)が自分以外酒を頼んでいないのに気づき、追加で酒を3つ注文した。
それに国木田と乱歩はギョッとしたが、太宰はニコニコしている。
それは本当の笑顔ではなく、何かを企んでいるような不気味な笑顔だった。
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皆「「「乾杯!」」」
入店してから1時間後。
探偵社員の明るい声と心地よいグラスの音が店内全体に響き渡る。
其れからは云うまでも無く、与謝野が悪酔いし、国木田と乱歩は酒のターゲットとなった。
酔う国木田に早飲み対決を挑もうとする太宰も何時も通りだ。
其れを楽しそうに眺める谷崎兄妹、賢治、そしてA。
変わらない探偵社に思わず笑みが零れる。
賢「元気でなによりです!」
貴「ふふっ。騒がしすぎだがねェ」
谷「まァこれが武装探偵社ですから」
飲みの場では仕事の話はしない、と云う暗黙の了解がある。
太宰曰く、「国木田くんに仕事の話をしたらせっかく酔ったのが醒めてしまうじゃあないか!」らしい。
変人集いの探偵社。でも其れがあっての探偵社なのだと、私は思う。
与「さァ!まだまだこれからだよ!」
姉の一言にAははぁ、と溜息を零しながらも改めて探偵社の温かさ、というのを感じた。
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10時頃には未成年組は帰宅し、店の客も大分減っていた。
にも関わらず、酒のペースは止まらない探偵社社員。
唯一酒の入っていないAは頭を抱えた。
与「さァ太宰!覚悟するんだね!!グゥオォォォォンッ」
太「ずっと憧れているのだよ!何時か黄泉の国に行く事を!!」
乱「僕は世界、否、全宇宙の中でも最高の名探偵なんだ!!
あんなおこちゃまなコ○ンなんかに負けない!!」
国「俺は!ただ予定を狂わせたくないだけだ!なのに!俺は…俺は!!」
貴「駄目だこりゃ」
姉は太宰に向かってチェーンソーを振りかざし、太宰は其れを避けながら一方的にAに話かけていて、乱歩さんは意味不明な言葉を発し、国木田は薄っすらと涙を溜めながら熱論している。
乱歩さんの一言で全国のコナ○ファンを敵に回した。
私が乱歩さんに代わって謝ろう。ごめんなさい。
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白鳥(プロフ) - 主様の作品どれも、とっても素敵です!続き楽しみに待ってますね!推しがぁぁ最高…(´ρ`*)コホンコホンあの…もし良かったら、私も小説を書いてるので見に来て下さい! (2020年9月4日 7時) (レス) id: 356759ad05 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 茹でトマトさん» ひぎゃあああああ!!私は君のテンションのほうが最高だと思うぜ!!(ゴメンナサイ) 山積みになった課題を半分に消化してから更新したいと思います。この作品、ほかの作品より真面目に作りたいのでもう少し時間を取らせてください(泣) (2020年3月19日 15時) (レス) id: 5212cd622c (このIDを非表示/違反報告)
茹でトマト(プロフ) - ひぎゃああああ面白い!!ストーリー性最高ッッ!!語彙力半端ねぇ…!!更新待ってますうひゃw (2018年7月1日 1時) (レス) id: 8ccd326c83 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - わんわんわわーんわんわんわわーん 応援コメント嬉しすぎて泣きそうてか心の中泣いてるかふぇもかちゃーん♪(調子乗りましたごめんなさい)やっと更新しました遅くなってほんと申し訳ありませんん…!駄文ですが是非読んでいただければ幸いです…!! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 霊華さん» コメントありがとうございます!そ、そそそそそんなこんなの自己満足作品にすぎませんよ…!(笑)見ていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月27日 20時