蝶が5頭 ページ7
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国「おい太宰、小僧はどうするんだ」
敦はあのまま起きそうにない。
相当ショックだったのだろう。
太「この調子じゃ、明日は起きないだろうね。なんせ3日間一睡もしていないんだ。
それに茶漬けをあんなに食ってもう満足だろうよ」
太宰は敦の頬を突き乍云った。
与「その子、医務室に寝かせるかい?」
貴「あ、いいねェ」
与「まだ若いし色々と面白そうじゃないか」
貴「明日あたり5回ほど?」
与謝野双子はお互い顔を見合わせ、クククッっと笑う。
その笑いはその場にいる探偵社員を凍てつかせるのには充分だった。
国「しゃ、社員寮が何個か空いていたはずだ!其処でいいだろう!」
乱「あ、嗚呼、太宰の隣が一個空いてるからそこにしよう!」
国木田と乱歩が慌てて宥める。
賢治は其れを微笑ましいと云った表情で眺めていた。
与/貴「「ちぇ」」
太「まぁまぁ二人とも。目覚めて目の前にチェーンソー抱えた二人が立ってたってもんならトラウマどころじゃなくなりますよ」
太宰はにこやかに云う。
与謝野双子は思いついたように目を輝かせた。
今度は太宰が固まる番だ。
与/貴「「アンタが実験台になってくれるのかい?」」
太「死にます。痛いの嫌」
即答だ。
太宰は自 殺未遂に勤しんでいるが、苦しいのや痛いのは嫌らしい。何と我儘な。
与「まァ、早く運んでやんな。このままじゃ風邪引きちまうよ」
貴「肌寒くなってきたしねェ」
国「それもそうだな。おい太宰。責任持って運べ」
太「いえっさー」
太宰は軽く敬礼をし、敦を担ぐ。
軽そう。
太「今日は迷惑をかけたね。私の奢りだ。
何時もの店で待ってるといい。私は敦くんを置いてから行くよ」
貴「ッて云いながら国木田に払わせるンだろうけどねェ」
与「妾も同じこと考えてたよ。全く、毎回よく国木田も引っかかるねェ…」
気づいてい乍も指摘しない2人。
そんなことを話しているのにも関わらず、探偵社一同はいつもの居酒屋へと向かった。
貴「賢治、あんま食べないようにするンだよ」
賢「うう…善処します」
賢治は怪力の能力者で、能力は空腹時にしか発動しない。
常に空腹にし備えているようなのだが、食い始めたら止まらないのだ。
それどころか満腹になったら爆睡してしまう。
起こそうと思い立ったら命は捨てたほうがいい。
国「谷崎達にも連絡は入れておいた。彼処で合流するぞ」
久しぶりの飲み会。楽しみだ。
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白鳥(プロフ) - 主様の作品どれも、とっても素敵です!続き楽しみに待ってますね!推しがぁぁ最高…(´ρ`*)コホンコホンあの…もし良かったら、私も小説を書いてるので見に来て下さい! (2020年9月4日 7時) (レス) id: 356759ad05 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 茹でトマトさん» ひぎゃあああああ!!私は君のテンションのほうが最高だと思うぜ!!(ゴメンナサイ) 山積みになった課題を半分に消化してから更新したいと思います。この作品、ほかの作品より真面目に作りたいのでもう少し時間を取らせてください(泣) (2020年3月19日 15時) (レス) id: 5212cd622c (このIDを非表示/違反報告)
茹でトマト(プロフ) - ひぎゃああああ面白い!!ストーリー性最高ッッ!!語彙力半端ねぇ…!!更新待ってますうひゃw (2018年7月1日 1時) (レス) id: 8ccd326c83 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - わんわんわわーんわんわんわわーん 応援コメント嬉しすぎて泣きそうてか心の中泣いてるかふぇもかちゃーん♪(調子乗りましたごめんなさい)やっと更新しました遅くなってほんと申し訳ありませんん…!駄文ですが是非読んでいただければ幸いです…!! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 霊華さん» コメントありがとうございます!そ、そそそそそんなこんなの自己満足作品にすぎませんよ…!(笑)見ていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月27日 20時