蝶が13頭 ページ16
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和菓子とコーヒーを持って医務室に戻る。
私たちは好きな物がほとんど同じだ。
勿論嫌いな物も。
その中でも和菓子は小さい頃から大好きな食べ物だ。
与「おや、和菓子かい。いいねェ。どこのだい?」
貴「まめいちかな。乱歩さんが仙台に出張行ったとき買ってきてくれたよ」
与「まめいち…しかも仙台ッて…絶対高かったよこれ」
貴「綺麗だしねェ…」
和菓子は宮城の仙台で有名だ。
しかもまめいち、というところは名店で大人気の店。
本当に美味しい。
与「おいし…」
微笑み乍食べるお姉ちゃん。
マジ可愛いどしよこれ天使だ。
与「Aも食べてみ?」
貴「うんっ」
和菓子を竹串で4等分し、1欠片を口に入れる。
貴「美味しいっ…」
与「名店だからねェ」
それから2人でゆっくり駄弁りながら食べた。
気が付けば時刻は9時。
太宰出勤まであと1時間。
なんとかもちそうだ。
貴「あ、これ…」
与「ん?どうしたンだい?」
何時もなら事務仕事をしてる時間。
今日は時間がズレてカルテの整理をしている。
貴「私がこの前手伝いに行った小さな診療所。覚えてる?」
与「嗚呼、あの夫婦経営のところかい?」
貴「そそ。そこで担当した患者さんのカルテ、まだ届けてないや」
与「持って帰ってきたの?」
貴「うん。パソコン2台しかなくて。ほら、2人しかいないから」
与「それでお持ち帰りしたと」
貴「ご名答」
私達は普段探偵社の女医だが、依頼で人手不足の病院に駆け寄ったりもする。
異能は使わない約束だけどね。
貴「これ、届けてくるね」
与「1人で大丈夫かい?」
貴「うん大丈夫。医療バッグ持ってくし」
与「そうかい。気をつけるんだよ」
貴「いってきまーす」
お姉ちゃんに軽く挨拶し、医務室を出る。
だが扉の向こうにはカオスな状況が繰り出されていた。
国「あああ太宰めえええ会ったら絶対にいいい」
賢「あ、はい!…はい…あっ、本当ですか!教えてくださりありがとうございます!」
ナ「お兄様ァ?今何とォ?」
谷「アッハハ!何でもないよアッハハ!」
乱「zzZ」
国木田は机に突っ伏してなんか煩い。
賢治は受話器の向こうから明らかに聞こえる怒鳴り声に満面の笑みで受け答えしている。
ナオミは…何時も通り。
谷崎は謎にテンションがハイ。
乱歩さんは熟睡。
そして立ち尽くす私。
…何方かこのカオスな状況を破ってはくれませんか。
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白鳥(プロフ) - 主様の作品どれも、とっても素敵です!続き楽しみに待ってますね!推しがぁぁ最高…(´ρ`*)コホンコホンあの…もし良かったら、私も小説を書いてるので見に来て下さい! (2020年9月4日 7時) (レス) id: 356759ad05 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 茹でトマトさん» ひぎゃあああああ!!私は君のテンションのほうが最高だと思うぜ!!(ゴメンナサイ) 山積みになった課題を半分に消化してから更新したいと思います。この作品、ほかの作品より真面目に作りたいのでもう少し時間を取らせてください(泣) (2020年3月19日 15時) (レス) id: 5212cd622c (このIDを非表示/違反報告)
茹でトマト(プロフ) - ひぎゃああああ面白い!!ストーリー性最高ッッ!!語彙力半端ねぇ…!!更新待ってますうひゃw (2018年7月1日 1時) (レス) id: 8ccd326c83 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - わんわんわわーんわんわんわわーん 応援コメント嬉しすぎて泣きそうてか心の中泣いてるかふぇもかちゃーん♪(調子乗りましたごめんなさい)やっと更新しました遅くなってほんと申し訳ありませんん…!駄文ですが是非読んでいただければ幸いです…!! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 霊華さん» コメントありがとうございます!そ、そそそそそんなこんなの自己満足作品にすぎませんよ…!(笑)見ていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月27日 20時