蝶が12頭 ページ15
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貴「あ」
与「ン?どうしたンだい?」
社員寮を出て2人で歩いていると、Aが何か思い出したように言った。
ちなみに車道側(右)が与謝野(姉)で、歩道側(左)が与謝野(妹)。
やべ、紳士だ。(確信)
貴「敦。大丈夫かなァ?」
与「嗚呼、孤児の子かい。そうだねェ。あの調子じゃ太宰の云う通り今日は起きないだろうね」
貴「お腹すいてないかなァ?」
与「アンタは何処ぞのお母さんだよ。社員寮に食料は備え付けしてあるから大丈夫さ」
貴「お姉ちゃんが云うならいいけど」
この通り、お姉ちゃん大好きっ子のA。
表には出さないけど本当は妹まじリスペクトな姉の晶子。
2人は双子。考えていること、感じでいることは2人とも同じだ。
勿論、今も。
与「…A」
貴「…うん」
与「前に2人」
貴「後ろ、右左2人ずつで4人」
そう、2人は先刻から何らかの気配と殺気を感じていたのだ。
人数まで判ってしまうほど感覚が優れているのは流石探偵社、と云うべきなのだろうか。
与「嗚呼、前はもっといるねェ」
貴「建物と路地裏」
与「なんだい。今日はやけに多いじゃないか」
貴「どうする?」
与「此処で殺ってもいいけど近所迷惑だね、無視しよう」
貴「んまあ私たち死なないもんね。了解」
真逆の近所優先。恐るべし探偵社。
その後彼方からの攻撃はなく、平和に探偵社についた。
嫌気が差したのは云うまでもない。
鍵を開け、中に入る。
只今7時半。探偵社にはまだ誰もいない。
取り敢えず社内のカーテンを開け、観葉植物に水をかける。
与「眠いだろう?少し寝たらどうだい?」
貴「眠いけど今日に限って太宰に渡すものがあるのだよね。
それに昨日のつけを払わせるという楽しみがある」
与「そういえば昨日の支払いは矢張り?」
貴「1万超え。私の財布が空」
与「ありゃりゃ…」
金額聞いたとき本気で泣きそうだった。
タクシー代は太宰の財布からスルかと思った。ダメだったら本気で体を犠牲にしてた。
危ない危ない。どんだけ眠かったんだ私。
貴「あと2時間…」
与「大丈夫かい?」
貴「無理やね。よし、お姉ちゃんコーヒーいる?」
与「妾が持ってこようか?」
貴「目覚ましに」
与「じゃあコーヒー」
貴「らじゃっす」
そう云って給湯室に向かう。
途中で押すドアをずっと引いてた。ダメだな私。
給湯室にはなんでも揃っている。
和菓子持っていこ。
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白鳥(プロフ) - 主様の作品どれも、とっても素敵です!続き楽しみに待ってますね!推しがぁぁ最高…(´ρ`*)コホンコホンあの…もし良かったら、私も小説を書いてるので見に来て下さい! (2020年9月4日 7時) (レス) id: 356759ad05 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 茹でトマトさん» ひぎゃあああああ!!私は君のテンションのほうが最高だと思うぜ!!(ゴメンナサイ) 山積みになった課題を半分に消化してから更新したいと思います。この作品、ほかの作品より真面目に作りたいのでもう少し時間を取らせてください(泣) (2020年3月19日 15時) (レス) id: 5212cd622c (このIDを非表示/違反報告)
茹でトマト(プロフ) - ひぎゃああああ面白い!!ストーリー性最高ッッ!!語彙力半端ねぇ…!!更新待ってますうひゃw (2018年7月1日 1時) (レス) id: 8ccd326c83 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - わんわんわわーんわんわんわわーん 応援コメント嬉しすぎて泣きそうてか心の中泣いてるかふぇもかちゃーん♪(調子乗りましたごめんなさい)やっと更新しました遅くなってほんと申し訳ありませんん…!駄文ですが是非読んでいただければ幸いです…!! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 霊華さん» コメントありがとうございます!そ、そそそそそんなこんなの自己満足作品にすぎませんよ…!(笑)見ていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月12日 21時) (レス) id: fa6f70f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月27日 20時