シルクの妹であるマサイの彼女は愛されすぎです。

10//こんな時は甘える ページ10

ﾋﾟﾋﾟｯ
『…げ、39.8℃？はぁ…』

兄く「A、熱計ったか？」

『ん』

兄ク「…はぁ！？」

シ「39.8℃！？」

『キツいよー、だるいよー、頭痛いよー、気持ち悪いよーぅ』

兄く「病院いくぞ」

･
･
･

「インフルエンザですね。今の時期まだ油断できませんからねぇ、1週間分のお薬出しておくので、熱が下がってもちゃんと全部飲んでくださいね」

兄く「ありがとうございます」


･

シ「なんだった？」

兄く「インフルだと」

シ「インフル？！」

兄く「だからあんまり騒ぐなよ。あと、部屋にも行くな」


･

兄クロードsaid
･

兄く「A、おかゆ作った」

『いらない』

兄く「茶碗一杯だけでいいから」

『…』

兄「食べさせてやろうか？」

『…うん』


冗談だ言ったつもりだったが
意外にも頷いた。


兄「ﾌｰ…ほら」

『あー…む』



『もういい』

兄「ん。ちゃんと薬飲め」


薬を飲ませ寝かせる。


兄「じゃぁ俺、仕事いくから。何かあったら諒呼べよ」


Aから離れようとしたところ、腕を掴まれた。


『慶にぃ…』

兄「…寂しいか？」

『ん』


可愛い。でも、仕事行かないと。でも…


兄「…待ってろ」


･

シルクsaid
･


シ「A、大丈夫か？…兄貴仕事だから、俺がそばにいるからな」

『ん』

シ「辛いな」


変わってやりてぇ。まじで。


『諒にぃ、手』


俺の手を握ると、自分の顔に当てた。
多分それが落ち着くんだろう。


『諒にぃ』

シ「ん？」

『移ったら、ごめんね』

シ「気にすんな。それより早く治せよ」

『うん、』


空いてる手で頭を撫でると、眠りに落ちた。



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