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それから数分。複数の足音がしたと思ったら、勢いよくドアがひらいた。
「…おっ、いたいた。体調不良なんて意外じゃねーの」
いつもの笑顔だけど、多分心配してくれているんだろう。声がずっと優しい。
『いや…俺も久しぶりすぎてびっくりしてます…すみません…』
「鈴鳴さんも人間だったんですね」
『ツッキーごめん今は突っ込む気力がないんだ…』
いつもなら笑って返してやれるけどそんな元気も残ってない。だいぶ無理をしたらしい。
「まあ毎日練習だけでもきついのに、終わったあとに跳びまくってたからな」
歩けるか?と聞かれて脚に力を入れる。
しかし中腰になったらもうバランスを崩した。ツッキーに支えられる形で座り込む。
「相当だな…ツッキー、俺が運ぶからスズチャンのサポーター持ってあげて」
よいしょ、と耳元で声がしたと思ったら体がふわりと浮く。
もしかしてお姫様抱っこされてる、俺。
『いやあの、横はちょっと恥ずかしいんですけど…』
「軽っ!ちゃんと食ってんのか!?」
『聞いてます?』
まぁまぁとなだめられて反抗するのも面倒くさくなり、そのまま体を預けた。
だんだんまぶたが重くなってくる。ヤバい寝そう。
どうにかして意識を保とうとしたが、俺のまぶたは抵抗虚しく、ゆっくりと閉じていった。
『………ん……』
次に目が覚めたときに見えたのは控えめにつけられた照明と視界の端に映る澤村さん。
『……澤村さーん……』
あまり大きな声ではなかったけど聞こえたらしく、こっちを向いて笑いかけた。
「鈴鳴起きたか。体育館で倒れたの覚えてるか?」
『はい…』
「急に黒尾がお姫様抱っこした鈴鳴連れてきたから何事かと思ったよ」
はははと笑いながらそう言われ、そういやそうだったとさっきまでのことを思い出す。
『それは忘れてください…俺どんぐらい寝てました?』
「まあ2時間ってところだな。体調どうだ?あ、これ体温計な」
テキパキと看病してくれる澤村さんに感謝しながら、体温計を受け取る。
しばらくして鳴ったそれは38.6℃を示していた。
『げっ…』
「しっかり熱だな。多分もうすぐ先生来るから、明日のこととかその時に聞こうな」
まあ多分休みだろうけど、と言ってまた笑う。
本当におとんだ。うちのキャプテンは包容力がすごいなあ。
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澤村さんの口調が迷子ですね
もう少しで続編だあ頑張れ自分
ちなみに作者はもう少しでテストが2つやってきます
その時になったらまたお知らせしますね
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あなくま(プロフ) - あっびーさん» ありがとうございます!気まぐれ更新ではありますが頑張ります!澤村さん直してきますすみません (7月3日 6時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
あっびー - コメン卜失礼します!話とてもおもしろかったです!がんばってください!あと澤村が沢村になっていました (7月2日 15時) (レス) @page5 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - 怜央さん» ほんとですね…教えていただきありがとうございます!実は前にも消えちゃってたのでまた同じようなことがあるかもしれません…気をつけます! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - コメント失礼します!36話が消えちゃってますよ〜! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - ありがとうございます!できるだけ早く更新できるように頑張ります! (2022年10月13日 16時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あなくま | 作成日時:2022年9月24日 14時