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「よし、片付けは後にして食堂行くぞ！」
はいと返事をして、のろのろと出口へ向かう。
ああ、疲れた。今までの疲れが急に来た感じがする。
足腰が痛いし眠い。ここまで体力が削られていたなんて。
『…あ』
「どした？」
『サポーター、体育館に忘れてきたんで取ってきます。先に行っててください』
それだけ言ってくるりと振り向き、早足で向かった。
赤葦くんが返事を氏てくれたから多分大丈夫だろう。
『…お、あったあった』
戻ってみれば、壁際に雑に畳まれていた。なんで気づかなかったんだろう。
よいしょ、とかがんでサポーターをとり、急いで戻ろうと腰を上げた。
途端、視界が斜めに傾いた。
『ぅえっ…』
慌てて壁に手をつき転ぶのを回避する。
気の所為ではなく、頭がぐわんぐわんと揺れたままだった。
それだけじゃない。なんとなく体は暑いしだるい。
『あー…オーバーワークかぁ…』
正直心当たりしかない。普段はやらないような自主練を毎日繰り返していれば、いつかこうなるとは思っていた。
自覚した瞬間急に体が重くなる。壁にもたれかかってそのまま崩れるように座る。
このままだと歩けそうにない。電話して誰かに助けを求めるしかないだろうか。
今一番近いのはさっきまで一緒にいた木兎さんたちか…
しまった。赤葦くんとアドレス交換したけど、電話番号知らないや…
電話帳を開けば、無理やり交換させられた木兎さんのしかない。
…しょうがないか。ボタンをタップして木兎さんに電話をかけた。
プ、プ、プル…
《もしもしぃ！！》
『はやっ…てか声でかっ…！！』
1コールもせずに速攻出られて驚き、さらに声のデカさで耳がやられる。
《ずーなり？食堂こねーの?》
『あー…実はちょっと体がだるくて動けなくなってしまって、』
《えぇ！！？》
『いやだからうるさっ…！！』
声が頭に響いて痛くなり、顔をしかめる。
すると向こうから木兎さん変わってください、と声がしたと思うと、低い落ち着いた声が聞こえた。
《もしもし。赤葦だけど》
『あ、赤葦くん…悪いんだけどちょっと体調不良で動けなくなっちゃって…助けてもらえませんか…』
そういえば、わかったとうなずき、少し声が遠くなる。きっと黒尾さんあたりに事情を説明しているのだろう。
《今から黒尾さんと月島が向かうから、それまで頑張れる？俺は木兎さんから目離せないんだ》
『うん…ありがとう…』
プツ、と電話を切るとだるさが戻ってきて、はぁとため息をついた。
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あなくま(プロフ) - あっびーさん» ありがとうございます！気まぐれ更新ではありますが頑張ります！澤村さん直してきますすみません (7月3日 6時) (
レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
あっびー - コメン卜失礼します！話とてもおもしろかったです！がんばってください！あと澤村が沢村になっていました (7月2日 15時) (レス) @page5 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - 怜央さん» ほんとですね…教えていただきありがとうございます！実は前にも消えちゃってたのでまた同じようなことがあるかもしれません…気をつけます！ (2022年10月14日 20時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - コメント失礼します！36話が消えちゃってますよ〜！ (2022年10月14日 20時) (レス) id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - ありがとうございます！できるだけ早く更新できるように頑張ります！ (2022年10月13日 16時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなくま | 作成日時：2022年9月24日 14時
