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ピピーッと笛が鳴り響き、今日最後の試合が終わる。
『ゔーっ…つかれたぁ…！』
頭の上で手を伸ばすと、ぼきぼきっと背骨がなった。
「！？ 鈴鳴さんすげぇっす！痛くないんですか！？」
『え？ 慣れだよ慣れ、なんか鳴らさないと違和感あってさ…』
時々突っ込まれるけど、癖がついてしまってるから直すに直せないんだよなぁ。やんないほうがいんだろうけど。
よし、風呂に入ろう。
足マッサージしないとあした疲労で大変なことになりそうだなぁ。
各々がサーブやら、速攻やらの練習を始める。
それを見て一瞬ためらったが、すぐにお疲れ様です、と声をかけて体育館から出た。
「お、鈴鳴おつかれ！ゆっくり休めよー！」
『あ、ありがとうございます』
澤村さんが声をかけてくれた。ペコリと軽く頭を下げて、渡り廊下を歩く。
ちょうど第三体育館の前を通りかかったとき。
ダンッ！と力強い音とともに、もう一本！と元気な声が聞こえた。
何だ、誰か練習してるのか。
そのまま風呂に直行する予定だったけど、好奇心に負けてそろーっと体育館を覗く。
「もう一本！！」
思わず、見惚れた。
助走からきれいに飛んで、見事なフォームで上がったボールを打つ。
そしてまたもう一本、と声が響く。
一本どころじゃない、なんて感想を飲み込んでしまうほど、その姿に見入ってしまった。
思わず口を半開きにして、まばたきを忘れてしまうほど。
羨ましい。あの姿が。
妬みではない。単純な憧れと尊敬が俺の胸を埋め尽くした。
多分、しばらくそうしていたんだろう。
あれ、とつぶやく声が聞こえ、不意に声をかけられる。
「烏野の“スズチャン”じゃん。どうしたのよ」
気づけば目の前に迫るトサカ…いや、黒尾さん。
驚いてはいるが、なに〜、どうしたの〜？とにやにやしながら顔を覗いてくる。
『…っえ、あ、いや…体育館から音がしたので誰が練習してるのかと思って。すみません、邪魔でしたか』
内心びっくりして心臓バクバクだが取り繕って答える。
まっっっじでびっくりしたわこのやろう。
いやぼーっと見てたこっちも悪いけどさ？？
あははと笑って返せば、案の定へぇ〜、とちょっっとむかつく顔で返された。
「あーっ！烏野のっ！！」
急に叫ばれて、ビクリと体を動かす。すると髪がとんがった人が近づいてきた。
「なぁなぁ、俺めっちゃ今日ブロックされたんだけど！ちょっとブロック跳んでくんない？」
『…あの、ほぼ初対面で名前も知らないんですけど、ミミズク先輩』
「ミミズク！！？」
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あなくま(プロフ) - あっびーさん» ありがとうございます！気まぐれ更新ではありますが頑張ります！澤村さん直してきますすみません (7月3日 6時) (
レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
あっびー - コメン卜失礼します！話とてもおもしろかったです！がんばってください！あと澤村が沢村になっていました (7月2日 15時) (レス) @page5 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - 怜央さん» ほんとですね…教えていただきありがとうございます！実は前にも消えちゃってたのでまた同じようなことがあるかもしれません…気をつけます！ (2022年10月14日 20時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - コメント失礼します！36話が消えちゃってますよ〜！ (2022年10月14日 20時) (レス) id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
あなくま(プロフ) - ありがとうございます！できるだけ早く更新できるように頑張ります！ (2022年10月13日 16時) (レス) id: 995ed5925a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなくま | 作成日時：2022年9月24日 14時
