バビルスの小さな日常 (ページ3)

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俺の処遇ページ3

悪魔とは、自分の欲に忠実で、個性豊かな種族。ここは、そんな悪魔が通う学校『バビルス』。沢山の悪魔を育て、世に排出していった、名門校。

俺は、クランツェント・クラハ。今年、バビルスに入学した悪魔。今は、無事に飛行レースと使い魔召喚を終えた後の昼休みだ。謎の特待生・イルマのせいで、軽くゴタゴタしたが、何とか昼飯を食えている。
ちなみに、俺のランクは『2』。一年生にしては、なかなかだ。使い魔の魔犬・グリッチも、普通っちゃ普通だ。

ガヤガヤガヤ

何やら向こうが騒がしい。見ると、『大食いチャレンジ開催中!!』の旗が見えた。

「あのチームの二人と一匹、スゲーぞ！」
「さすが、カオス・クリーパー…食うのも早ぇ」

どうやら、大食いでスゲー食いまくってる奴が居るみたいだ。…カオス・クリーパー？どっかで聞いたな…。…忘れたわ！
どんどん人が多くなってきた。

「(やっべ、そろそろ外れるか…)
そろそろ行くぞ！グリッチ！」
「わふ！」

グリッチを連れて、食堂を出る。適当に校舎内を歩こう。バビルスはデカイくて広い。だから、探検とかしがいがある。

「おい…」
「んあ？」

なんか、すげーガラ悪そうな奴らに絡まれた。

「テメェー、今睨んだろ？」
(ゲッ…またかよ…)

俺は、結構目付きが鋭い。だから普通にしてても、今みたいな事が度々起こる。…正直、この親父譲りの目には、恨みが無くもない。

「あーと…、これ、生れつきこんな風に見えてるだけで、睨んではねぇーよ」
「はぁ?!嘘つくんじゃねぇよ!!」
(ついてねぇって)
「何だぁ!?その目はぁ!!」

ぐんっ！と、胸倉を掴まれた。目の前には、振りかぶっている腕。

(またかよ…)

そう、内心諦めていたとき…

「喧嘩はダメだよ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
「「は？」」

突然、誰かが口を挟んできた。