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性別不詳/not恋愛/手紙 ページ21
拝啓〼
ゆく秋の寂しさ身にしみる頃、
先生は如何お過ごしでしょうか。
こちらは、先生が離任されてからも
変わらない日々が続いています。
〼秋の肌寒い朝のおかげで、
自分の体温で温まった布団から抜け出せずにいる
今日この頃、学校は
そこまで書いて、
また紙を丸めてゴミ箱へ捨てた。
書きたいことは山ほどある。
しかし、文として書けない。
成り立たない。
書く、とはなんて難しいものなのか。
「ゆく秋の寂しさ、
身にしみる…身に、しみる」
ああ、先生。会いたいです。
手紙を書くのがこんなに難しいだなんて、
思いもしませんでした。
「文に認(したた)めるのは
簡単に見え、その実とても難しいことである」
あの頃はそう感じなかった先生の話が、
理解と実感を持って学んでいる。
___________かじかむ掌
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作者名:秋花火 | 作成日時:2015年12月3日 20時