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66話 ページ18

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今日も今日とて空は絵の具を塗ったような青。空を彩る雲だって一つも無い。

俺とデュースとグリムは、昼飯のデラックスメンチカツサンドの競争に負けて渋々サンドイッチを外で食べていた。



「あ、おいグリム!俺のハムを盗んなよ!!」

「いつまでも食べねぇで呑気に空を眺めてんのが悪いんだゾ!」



………しまいにはグリムにハムを盗られる。
畜生、ハムサンドなのにハム抜きだなんて、ただのパンじゃねえか。



「…なぁ、あれってA先輩じゃないか?」



黙々と食べていたデュースが視線を上げる。

そこへ見やると、確かにA先輩がぼんやりと校舎を眺めていた。制服じゃなくて黒いコートみたいなの着ているけど。



「また男になってるんだゾ。アイツもドジなんだな」

「ははっ。A先輩って天然だからな」



俺たちは校舎を見ているA先輩に駆け寄った。先輩に少しでも媚び売りたいし。



「「A先輩、こんにちは!」」



俺らの声に、A先輩は振り返った。


…………あれ、こんなに隈濃かったっけ。
ああでも、この人はイグニハイド寮だ。徹夜とかもするんじゃねぇかな。



Привет(こんにちは)

「先輩、あまり眠れてないんですか?」

「…ええ、まあ」

「イグニハイド寮でイデア先輩と一緒だからって、徹夜はダメっすよ。ちゃんと寝ないとまたヴィル先輩に肌がどうのとか言われちゃいますよ?」

「そうだゾ」



A先輩は顎に手を当てて考える素振りをした。男の姿でも美人だ。ポムフィオーレの人達に目を付けられるのも無理は無い気がする。



「それはそうと、先輩どうかしたんですか?校舎なんか見つめちゃって」

「少々 "探しもの" をしていたのですよ」

「へぇ、俺らでいいなら協力しますよ!」



俺がそう言うと、A先輩は微笑んだ。



「…いえ、大丈夫です。もう分かったので」

「そうっすか。なら良かったです!」

「それにしても、オメーはその姿気に入ってるんだな。一昨日も兄貴の姿になってたんだゾ」

「A先輩はお兄さんが本当に大好きなんですね」

「…はい。ぼくのたった1人の大切な兄妹ですから」



その時、昼休みの終了を伝える鐘が鳴った。



「あ、じゃあ俺らは行くんで!さよなら、A先輩!」

Прощай(さようなら)、少年」



俺らは校舎に向かって走り出した。

次の授業飛行術じゃん。早く着替えねぇと。

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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

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