十七話 幹部らとは… ページ18
―――――……
―――…
A「ふぅ…今日もいい汗かいたな」
隊士達の指導に慣れつつあるAは
夕暮れ時に自室に戻るべく
ちょうど千鶴の部屋の前の廊下を歩いていた。
すると、そこには──…
総司「やあ、Aくん」
A「げっ…!」
おそらく今現在、
屯所内で彼女がもっとも嫌ってるであろう
一番組組長…沖田総司が腰を下ろしていた。
その姿を見て反射的に後ずさりする。
総司「人の顔を見てその反応はひどいよね」
A「……こんなところで何してる」
少しむっとした総司の言葉を受け流して
Aは平静を装いながら彼を見下ろした。
総司「千鶴ちゃんの見張りだよ」
A「ああ……そうか…」
自分とは違って、千鶴は部屋から
出ることすらも許されていないことを
改めてAは心苦しく感じる。
なんとかしたいとは思っても
自分の立場ではどうすることもできなくて
その情けなさから小さくため息をついた。
総司「どうせ暇なら、隣に座らない?」
A「え…」
突然の総司の申し出に
露骨に嫌な顔をするAだが、すぐ思い直す。
A「(鬼畜なこいつと二人にしたら
千鶴をいじめるかもしれないな…)
……………まあ、良いだろう」
我慢と忍耐を何度も心で復唱して
遠慮がちに総司の隣に腰を下ろす。
そのそわそわした様子を
借りてきた子猫を観察するかのように
彼はただ面白そうに見守った。
**********
続く
ラッキー人物
藤堂平助 祭りに行ったら、手をつないで一緒に楽しんじゃお☆
1203人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜紀野ユキ(プロフ) - 彩豊さん» ありがとうございます(*´ー`*) (2022年10月26日 14時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月21日 19時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綵河さん» 薫くん良いですよね~♪僕も薫くんの生意気そうで寂しがり屋なところが愛らしいと思っています!!!!この小説でも早く登場させたいと思ってます!!!!!! (2016年8月10日 16時) (レス) id: f4bec4ec63 (このIDを非表示/違反報告)
綵河 - もっとたくさん薄桜鬼シリーズを書いてくれると読む気がわいてきます!ちなみに私は【南雲薫】の占いツクールを書いてくれると嬉しいです♪♪ (2014年3月31日 9時) (レス) id: 6ae65de84b (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 玲名さん» お世辞でも嬉しいです!!僕はとにかく小説を書くとき、いつも読者様たちの立場になったつもりで「どう書けば伝わるか」を考えながら書いています♪とはいっても、僕より素晴らしい作者様たちはたくさんいますが… (2013年12月16日 21時) (レス) id: 806d6ba1fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2013年2月3日 22時