【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！【煉獄杏寿郎】

十九話　えっちょ煉獄家訪問!? ページ21

＊ ＊ ＊



それは、まさに晴天の霹靂だ。


「ほ…本当なんですか！？」


「ああ、身体を治して貰ったのに
　嘘なんかつくものかね」


新たな地で、農家さんの足の不調を
木陰で治療してるとき
それを知って私は驚きのあまり固まった。


「だって……ほら…まだ心の準備が……」


「なんだってぇ？…いいかい、お嬢ちゃん。
　さっきも言ったけど、この道を
　まっすぐ行けば煉獄さん家があるんだよ」


マジでか！？
つまり、ここは荏原郡駒澤村？！

え…いいの？推しに会えちゃうけど…
これって大丈夫！？
全世界の煉獄さんファンに恨まれない？


「それにしても…嘘のように楽になってくよ。
　本当にありがとねぇ」


治療の間、きなこをもふもふしながら
農家のおばあちゃんが言う。

うちの子可愛いでしょ？


「いえ…そんな……むしろこちらこそ
　本当なんとお礼を申し上げたらいいか…」


「なんだってぇ？…あ、もしかしてあんた
　煉獄さんとこの旦那さんに
　懸想してるんじゃないだろうね？
　駄目だよ、あの人は愛妻家だから」


さっきから思ってたけど、
このおばあちゃん耳遠いな！

あとで耳にも鍼を打ってあげよう……
てか、ちょっと待ってぇ！！


「ちょっとお待ちを…！旦那さん？愛妻家？
　れ、煉獄さんはご結婚なさってると？！」


そんな……原作では煉獄さんには
恋愛フラグっぽいものは無かったのに…

あ、涙出る…っ


「そうだよ。息子さんの
　杏寿郎くんと千寿郎くんだっているんだよ」


あ、それって……


「なーんだ……煉獄家の旦那さんって
　槇寿郎さんのことですかー」


ほっと胸を撫で下ろした。


実は心の中で勝手に
槇寿郎おじさまって呼んでます。

煉獄さん亡き後もおじさまを見て
彼が年を取ったときの妄想を繰り広げて
少し寂しさが癒されたんですよ。


というか、
それなら煉獄さんって今いくつなの！？


「あの…煉ご……いや、ご長男の
　杏寿郎さんは今おいくつでしょうか？」


「たしか……まだ十歳にも満たないような…」


「マジでかっ！！？」


年齢一桁の推しに興奮して大声で叫び
きなことおばあちゃんがギョっとする。


「申し訳ありません……荒ぶりました。
　では、奥方の瑠火さんは…」


その問いに突然
おばあちゃんの表情に薄暗い影がさす。


「……奥さんは病気がちで滅多に見ないね。
　あんなに素敵な人が…
　なんとかならないもんかねぇ…」



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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