【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！【煉獄杏寿郎】

十三話　これで私もお尋ね者 ページ15

「信じても信じなくても
　お館様に必ず
　報告してください！」


ファンブックで見かけた
地名なんですから間違いはないはずです。


「縁があれば…また会いましょう」


「ま、待ってくれ…」


鍼を回収して足早にその場を立ち去る
私の背中に幾分か和らいだ口調で
言葉を掛けられるが、多くは語らない。

ちゃんと自分の頭で考えて欲しいから。


けど、今…私のお腹が膨れた感覚がしたから
きっと二人は言葉にしなくても
私に感謝してくれたんだと思う。



＊ ＊ ＊



そして、
二人からかなり遠く離れてから──…


「「刀を返してくれー！！」」


山の向こう側から聞こえてきた
その叫び声にはっとする。


あ、そういえば刀を回収したままだった…

あの雰囲気だったら
刀を返しても斬りかかって来なかったのに
やっちまったよ…私！


今から返しにいくのもあれだし…

鬼と遭遇したときに
日輪刀があると心強いもんねー……？


「ああ……これで私もお尋ね者か…」


どうも、カッコつけて預言者ぶったけど
日輪刀の窃盗犯…
夜叉野Aと申します……


…………今日も私は元気です。


「……鬼滅ファンとして不甲斐なし…！」


なーにが“縁があればまた会いましょう”だ！

ミステリアス系を目指したのに
とんだドジっ娘だよ！！


あの二人……刀鍛冶の職人さんに
殺されかけたらどうしよう……

鋼鐵塚さんみたいな
ちょっとアレな人が担当だったら……

────いや、マジスミマセンしたっ！！


私は山の向こうに深々と頭を下げて
祈りを込めて合掌した。


「南無阿弥陀仏……」


この刀はお二人の分まで
私が大事に使います！


重ねて、申し上げますが
マジでスミマセンしたっ！！！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

ピロロロ〜ン♪
Aは日輪刀を二本手に入れた＼(´ω｀*)

攻撃力が10上がった
防御力が10上がった
罪悪感が1000上がった

称号【窃盗犯】を手に入れた

十四話　不思議な鬼とな…→←十二話　預言しましょう

ラッキーアイテム

ピカピカどんぐり　伊之助に子分と認められます！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す