1話 起きたら海とかないわー ページ1
[ふぁぁ……よく眠れた……]
おはようございます。
氷華白雪です。
眠いです。
[とりあえず日光を……カーテンはここら辺……あれ、カーテンは?]
いつもカーテンがある場所に、何も無い。
驚いて目が覚めたわ。
見回してみたら、周りが砂浜&海だった。
[え?ここ私の部屋じゃないよね!?]
部屋から海なんて見えなかったし。
目をこすろうとして、何か固いものが当たった。
[これは、ハサミ?]
そう。
カニのハサミである。
[一回落ち着こう。]
深呼吸。
すって……はいて……
うん、ちょっと落ち着いたと思う。
[まず今の私人間じゃないね。ハサミがあるし。]
普通の人間はカニのハサミなんて持ってない。
[足は……うわっ、一斉に動いた……やっぱりカニかー。]
もう私カニで決定。
[カニは好きだからまあまだ良いとしよう。それで、なんで私こんなとこにいるんだ?]
昨日は確かに自分の部屋の布団で寝たんだ。
それに、夢だったらここまで感覚はリアルじゃない、と思う。
そこまで考えて、思い当たる事がある。
[転生?]
中学生の時に異世界転生系の小説を漁った事がある。
その中でも、魔物転生というジャンルがあった。
もしこれがリアルなら、魔物転生で間違いないと思う。
[異世界転生してみたいとは思ったけど、本当に転生するとはね……]
驚いたけど、はっきり言って人間の時にそこまで未練は無い。
強いて言うなら、ゲームが出来なくなったくらい。
うん?ゲーム……この世界がゲームに似てるならもしかしてステータスとかもあったり?
物は試しだ。
やってみよう。
[ステータス!]
ピコンと音がして、目の前にスクリーンが表示された。
いや、本当に出来たわ……
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- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
イルカ
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作者名:黒百合 | 作成日時:2019年11月29日 20時