【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！伍【煉獄杏寿郎】

二百話　寝込みに奇襲 ページ6

【Aの目線】


恋柱と蛇柱のラブコメを間近で拝めた。

どちらも燃えるから恋は炎の派生なんだし
鏑丸センパイも頑張って
これからもっと進展すればいい！！


私だって気絶はしたけど
ついに杏寿郎さんに“あーん”までしたぞ。

筋肉フェチってわけではないけど
彼限定で胸筋も大腿筋も大好物なので
膝枕のとき意識がなかったのが悔やまれる。


「あ、杏寿郎さん！」


逃した筋肉に触れる機会を後悔してると
隊服のまま縁側に腰かけて
うたた寝する愛しい人を見かけた。

すっかり回復して隊務に復帰し
今日も今日とて凛然と鬼狩りに励んでます。


そして私も蝶屋敷での治療や
お館様の往診を再開してすれ違いの日々が続く。

これが夫婦共働きか…って、落ち着けェ！！


恥ずかしい妄想をかき消そうと咳払いして
おそるおそる彼の背後に腰下ろした。

本当は上掛けを被せるのを口実に
正面から寝顔を拝みたいけど
今日は日射しが強いのでこれが限界だ。


「三日ぶりの杏寿郎さん…！」


───ぎゅ…っ

アイテムボックスから上掛けを出すと同時に
我慢できなくて背中にくっつき
彼の匂いをこれでもかと吸い込んだ。


「お日さまの匂いも逞しい広背筋も
　優しい眼差しも温かい体温も……全部すきぃ」


杏寿郎さんから来られるとつい逃げちゃうけど
動かない彼にならこうして抱きつける。

久しぶりだし多少のセクハラは大目に見て。


「……これから少し遠出するので
　ちょっとだけ頑張る力もらいます」


お腹の方へ手を回して抱きつきたいけど
日光で物理的にこんがりと焼けちゃうので
隊服の背中側をつまんで頬擦りする。

嫁入り誤報事件など色々あって
気付けば無限列車から三ヶ月半ほど経った。

原作だと無限列車から四ヶ月で
遊郭編なのでそろそろ行かねば…！


「帰ったらいっぱい甘えさせてください。
　せっかくなので用事ついでに
　貴方を虜にする技も学んできます」


遊女のお姉様たちならば
殿方を虜にする秘技をご存知のはず。

短期間だが弟子入りして会得しよう！


「ずっと……ずっと…好きでした。
　今はもっと好きです。
　明日はさらに好きになってます」


耳を寄せると思ったより早い鼓動を感じる。

彼が寝てるのをいいことに
私はしばし幸せなひとときを過ごした。


「ふぅ……では、行ってきます」


本当は面と向かって言いたかったけど
お疲れの彼を起こすのは忍びない。

推し力満タンでフラグ折ってきます！！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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煉獄先生　歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめちゃうと怒られるよ

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