【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

七十二話　おじさまカッコいい ページ25

「妻と息子が世話になった。
　なんと感謝を伝えれば良いか…
　ようやく君に会えて嬉しく思う」


「し…」


代々引き継がれる炎が波打つ
カッコいい羽織を着こなすイケおじ様──…


「────槇寿郎おじさま……っ」


感動のあまり…ついそう呼んでしまった。


だって…現役炎柱様でいらっしゃる
槇寿郎おじさまですよ！？

原作で知るおじさまは
瑠火さんの死や剣士としての限界を感じて
酒浸りになっちゃうけど……

瑠火さんの死は回避できたと信じてるし！

剣士として限界を感じても
瑠火さんが凛として叱咤激励なさるから
絶対ああはならないでしょう。


つ・ま・り・・・

めちゃくちゃ渋くてカッコいい
ただのイケおじ様じゃねーかァァ！！！


アカン……煉獄家の遺伝子マジ尊い…！

凛々しくてカッコいいのに
そこに大人の愁いというか…色気が加わって
けしからん魅力なんですけどー！！

直視しようものなら陽光に当たるか
バルスされた後のムスカのごとく目が焼ける…！


「“おじさま”……？」


「ご、ごめんなさい…！」


槇寿郎おじさまが首を傾げると
はっとして真菰さんの後ろに隠れた。

つい心のままに呼んじゃったけど
初対面でおじさま呼びは絶対引かれちゃうし
過去二回の不法侵入で合わせる顔がない！


「ど、どうしたの…Aちゃん？」


「真菰さん助けて……槇寿郎おじさまが
　カッコよすぎて直視できない……っ」


突然背後に回られて戸惑う真菰さんに
こそこそ小さく耳打ちした。

鱗滝さんと槇寿郎おじさま…
この場の全員がどうしたのかと困ってるけど
推し遺伝子が強すぎて上手く喋れない…！


「どうしたんだ？」


「えっとねー…鱗滝さん」


鱗滝さんの問いかけに真菰さんは
背中にひっつき虫のように
張りつく私に目をやりながら──…


「Aちゃんは炎柱様がカッコよすぎて
　恥ずかしいから直視できないんだって」


「真菰さーんっ！？」


そのまま包み隠さずバラしたーっ！！？

そんな予測不能な真菰さんも
天然ぽくて魅力的ですけどね！！


ええいっ！！
こうなったら女は度胸だ！！

これ以上の醜態を晒さないように
礼儀正しくご挨拶しなくては…！


「は、初めまして……炎柱様。
　共喰い鬼こと…夜叉野Aと申します」


真菰さんの背からひょこっと顔を覗かせて
おじさまに向かってそう言った。


耐えてくれ…私の心臓！

──────そして、眼球…！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

目がぁ…目がぁああ！！

七十三話　小動物のような→←七十一話　ポジティブだ！

ラッキー人物

煉獄杏寿郎　一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり！！死なない程度に盛り上がろう！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す