【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

六十五話　男気の塊め！ ページ18

だから、今回は
強行手段も視野に入れる。


「もし、聞き届けていただけないなら
　ここから先には絶対行かせません…！！
　選別が終わるまで拘束します！」


私の罪状が増えるかもしれないけど
人命救助のためなら仕方ない。

アイテムボックスに入れちゃいます！


(穢れのない、良い目だ……)


けど……錆兎さんを選別に行かせないことで
同期の村田さん達が死んじゃうかも…

その場合、間接的に私が殺したことに……


「──ご助言感謝する。
　ありがたく参考にさせていただこう」


錆兎さんは優しげな表情でそう言った。

それは……手鬼との戦いを回避してくれる
ということでいいのだろうか？


「だが──俺は男だ。男なら
　男に生まれたなら進む以外の道などない。
　当然、避けられぬ戦いがある」


貴方は男じゃなくて漢だよ！！
錆兎兄貴マジかっけー…！

いや、だけど──…


「それでも今回は避けてください！！
　その鬼を倒す者は必ず現れますから！」


「肝に銘じるが、約束は出来ない」


それでも彼の決心は揺るがない。

わかってたけど…
それが歯がゆくて唇を噛みしめる。


「この…っ！男気の塊が…！！
　愚直なまでに筋の通った兄貴肌…！
　ずる賢くなろうとも長生きしてくれ！！」


私は真菰さんと同様に
錆兎さんの大人姿も拝みたいのに…！

そしたら、義勇さんが原作と違って
唯一無二の親友がいることで
寡黙な天然キャラが変化するかもしれない。

あの性格だからこそ人気なのはわかるけど
本人にとって良い変化だろう。


「(褒められたのか…？)……努力はする」


“努力はどれだけしても足りないんだよ…”

……のちの錆兎さんの発言だ。


鬼の蔓延る厳しいこの世界では
美しい信念もたゆまぬ努力も
無情に踏みにじられてしまうのを知ってる。

私の存在はなんの意味もないのかな……


──パチ…ッ


やるせなくて錆兎さんから目を逸らすと
ずっとその後ろにいた
戸惑ってる義勇さんと視線がかち合う。

次は、貴方の番です！


「義勇さんも…！今から言っときますけど
　選別は生き残れば勝ちですからね？
　過程、経緯はどうあれ──生き残れっ！！」


「う、うん…」


私の剣幕に圧されて義勇さんは頷いた。


この時代の彼は口調も柔らかく
錆兎さんの男気の陰に隠れて
まだ頼りなくてあどけないように思う。

これはこれでお姉さん方に好かれそうな
将来楽しみな美少年ですけど。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

六十六話　思いと裏腹に…→←六十四話　錆兎いや、錆兎さん

ラッキー人物

煉獄杏寿郎　一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり！！死なない程度に盛り上がろう！

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