【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

五十九話　再び煉獄家訪問！！ ページ12

水の一門のフラグ折り…
とりあえず真菰さんのものは
無事に折ることが出来た。

鬼幼女が原作に抗うことができる
証明となった記念すべき快挙である。


現在、鱗滝さんの元に他の弟子はいなくて
次のフラグ折りは錆兎と義勇さんの
最終選別ということで二年後の予定だ。

つまり、それまでは
この地に留まっては時間の無駄である。


だから、私は──…


「……つい、来てしまった」


日課の鬼狩りと人々の治療をしながら
足のおもむくまま…心のままに旅してると
自然と煉獄家へ着いてしまった。

推しを求めるヲタクの本能ってコワーイ。


────冷静に振り返ってみよう。


前回……私は瑠火さんの治療をして
槇寿郎おじさま宛てに預言の手紙を残した。

まあ、そこまではいい！！


より詳しく言うと、重々しい手土産を渡し
煉獄さんが現れたら号泣して
言葉が出てこなくなって逃げました。

さらには、定期的に
一方通行な手紙と貢ぎ物ですよ！？


こりゃあ……よーく考えたら
ストーカー規制法に引っ掛かりませんか？


おまわりさん……そうです、私です！！！


自分の行いを客観視して
今更ながら盛大に反省しました。


勢いでここまで来ちゃったものの
今回は正当な訪問理由がなくて
屋敷に踏み込めずにいるわけです。

人としての常識と本能との狭間で揺れている。
……まあ、鬼なんだけどさ。


すると、そこへ──…


「ん？」


時刻は夜中だっていうのに
小さな影が廊下をてちてちと歩いていた。

背丈からして……前回は会えなかった
千寿郎くん(推定四歳)と悟る。


「こんな時刻にどうしたんだろ？」


こんな時刻に塀によじ登って
不審者のごとく屋敷の様子をうかがってる
私が言えることじゃないけどね！


──ガラッ…


「あにうえ……だいじょうぶですか？」


「千寿郎…っゲホッ！風邪が移るから
　ここへ来てはいけないと言っただろう…っ」


そんなやりとりが
片想いパワーMAXで聞き耳を立てていた
私の耳に入ってしまう。


……不法侵入の大義名分いただきました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

六十話　大義名分いただきます→←五十八話　おかえりなさい！！

ラッキー人物

煉獄杏寿郎　一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり！！死なない程度に盛り上がろう！

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